記事を書いて公開したのに、そのページが検索結果に出てこない。制作会社から「内部対策をしたほうがよい」と言われたけれど、何を見て、どこを直せばよいのかが分からない。そのまま手を付けられずにいませんか。
内部対策は、Google がページを見つけて正しく読めるように、サイトの作りを整える作業です。まずは、出したいページが Google に登録されているかから確かめます。
この記事でわかること
- 内部対策の意味と、外部対策との違い
- 内部対策のチェックリスト
- 項目ごとのやり方と確かめ方
- 直す順番と、自社で直す所・頼む所
自社のサイトを一覧で確かめ、どこから直すか、どこを制作会社に頼むかを決められるようになります。
SEOの内部対策とは
SEOの内部対策とは、Google がページを見つけ、登録し、中身を正しく読めるようにサイトの作りを整えることです。記事の中身を作るコンテンツの作業とは分けて考えます。ページが Google に登録されていなければ、中身が良くても検索結果には出ません。そのため内部対策は、ほかの施策より先に確かめる土台の作業です。
内部対策の意味
内部対策は、ページの「作り」を整える作業です。対象は、ページの題名(タイトル)・見出し・サイトの中のリンク・URL などです。サイトマップ・表示の速さ・スマホでの見え方も含みます。
Google は、クローラーというプログラムでウェブを回り、ページを見つけて登録します(SEO スターター ガイド)。内部対策は、このプログラムが迷わずページにたどり着けるようにする作業です。中身を取り違えずに読めるようにする作業でもあります。
外部対策・コンテンツとの違い
SEO の施策は、内部対策・コンテンツ・外部対策の3つに分けられます。違いは「何をするか」と「誰が動かせるか」です。
| 施策 | 何をするか | 誰が動かせるか |
|---|---|---|
| 内部対策 | サイトの作りを整え、Google に見つけてもらい、中身を正しく伝える | 自社 |
| コンテンツ | 検索した人の問いに答える中身(記事・ページ)を作る | 自社 |
| 外部対策 | ほかのサイトから紹介される(リンクを張られる・名前を挙げられる) | ほかのサイトが決める |
内部対策とコンテンツは自社の手で進められます。外部対策は、紹介するかどうかをほかのサイトが決めるため、自社で直接は動かせません。
内部対策の3つの分類
内部対策の項目は、目的で3つに分けると整理できます。「クロール」は、Google のプログラムがページを見つけて読み込むことです。「インデックス」は、読み込んだページを Google の検索用のデータベースに登録することです。
| 分類 | 目的 | 主な項目 |
|---|---|---|
| クロールの対策 | Google にページを見つけてもらう | XMLサイトマップ・robots.txt・内部リンク・パンくずリスト・リンク切れ |
| インデックスの対策 | ページを正しく登録してもらい、中身を正しく読み取ってもらう | noindex・URLの正規化・重複ページの整理・タイトル・メタディスクリプション・見出し・画像のalt・構造化データ |
| 使いやすさの対策 | 開いた人が待たされず、読みやすい | 表示速度・スマホ対応・HTTPS |
インデックスの対策には、2つの作業があります。出したい URL でページを登録してもらう作業と、そのページが何について書いたものかを伝える作業です。
記事の書き方や中身の良し悪しは、この3つとは別の作業(コンテンツ)です。
内部対策が要る理由
Google は、ページが検索結果に出るための最低限の条件を、技術要件として3つ挙げています。
- Googlebot(Google のクローラー)がブロックされていない
- ページが機能している(正常を示す 200 の番号を返す)
- インデックスに登録できる中身がある
この3つのどれかが欠けると、記事の中身や、ほかのサイトからの紹介がどれだけあっても、そのページは検索結果に出ません。そのため、内部対策と外部対策では、内部対策を先に確かめます。なお Google は、3つを満たしても登録が保証されるわけではないとしています。
SEO内部対策のチェックリスト
内部対策で確かめる項目は、次の18個です。どの項目も、Google の無料のツールか、ブラウザでページを開けば確かめられます。使うのは、Search Console・URL 検査・PageSpeed Insights・リッチリザルト テストです。
| 分類 | 項目 | 確かめること | 確かめ方 | 誰が直すか |
|---|---|---|---|---|
| クロール | XMLサイトマップ | 検索結果に出したいページが載っていて、Google に送ってあるか | Search Console のサイトマップ レポート | 自社の管理画面(WordPress の標準の機能やプラグインで出せる場合)/制作会社 |
| クロール | robots.txt | 出したいページへの巡回を止めていないか | ドメインの後ろに /robots.txt を付けて開く | 制作会社 |
| クロール | 内部リンク | どこからもリンクされていないページが無いか。リンクの文字で行き先が分かるか | ページを開いて見る | 自社の管理画面 |
| クロール | パンくずリストとサイトの構造 | 似たページが同じディレクトリにまとまっているか。メニューが文字のリンクか | ページを開いて見る | 制作会社 |
| クロール | リンク切れと404ページ | サイトの中のリンクが開けるか。無いページが 404 を返すか | Search Console のページ インデックス登録レポート(「見つかりませんでした(404)」) | 自社の管理画面(リンクの直し)/制作会社(404 ページ) |
| インデックス(登録) | noindex | 出したいページに付いていないか。出さないページに付いているか | URL 検査 | 自社の管理画面 |
| インデックス(登録) | URLの正規化 | http と https、www の有無などで、同じページが別の URL で開かないか | URL 検査の「Google が選択した正規 URL」 | 制作会社 |
| インデックス(登録) | 重複ページと中身の薄いページ | 中身がほとんど同じページが複数無いか | Search Console のページ インデックス登録レポート(「重複しています」で始まる理由) | 自社(まとめる判断)/制作会社(転送の設定) |
| インデックス(登録) | 登録されていないページ | 出したいページが「未登録」に入っていないか | Search Console のページ インデックス登録レポート | 理由に合わせて、上の各項目で直す |
| インデックス(中身) | タイトル | ページごとに違い、中身を表しているか | ブラウザのタブ・検索結果 | 自社の管理画面 |
| インデックス(中身) | メタディスクリプション | ページごとの要約が入っているか | ページのソースを表示 | 自社の管理画面 |
| インデックス(中身) | 見出し | h1 が題名で、h2・h3 で中身が区切られているか | ページを開いて見る | 自社の管理画面 |
| インデックス(中身) | 画像のalt | 画像に、何の画像かを説明する文が入っているか | 管理画面のメディアの欄 | 自社の管理画面 |
| インデックス(中身) | 構造化データ | エラーが無く、ページに見えている中身と合っているか | リッチリザルト テスト | 制作会社 |
| 使いやすさ | 表示速度 | 表示の速さの指標(Core Web Vitals)が「良好」か | PageSpeed Insights・Search Console の Core Web Vitals レポート | 制作会社 |
| 使いやすさ | スマホ対応と文字の大きさ | スマホで拡大せずに読め、ボタンを押し間違えないか | 自分のスマホで開く | 制作会社 |
| 使いやすさ | HTTPS | https で開き、http で開くと https へ転送されるか | アドレスを http:// に変えて開く | 制作会社 |
| 使いやすさ | JavaScriptで作ったサイト | Google が読み込んだ HTML に本文が入っているか | URL 検査の「クロール済みのページを表示」 | 制作会社 |
「誰が直すか」は、WordPress などの管理画面に入力の欄があるかで変わります。タイトルや説明文の欄が管理画面に無いときは、テーマで決まっているため、制作会社に欄を作ってもらいます。
最初に確かめる項目
直す順番は、次の4つのステップです。前のステップで引っかかったページは、後ろのステップをいくら直しても検索結果に出ないため、上から順に確かめます。
- Google に登録されているか:Search Console のページ インデックス登録レポートで、出したいページが「未登録」に入っていないかを見る。気になるページは URL 検査で1ページずつ見る
- Google が読めるか:robots.txt で巡回を止めていないか、noindex が付いていないか、ページが 200 を返すかを見る
- 中身が伝わるか:タイトル・見出し・メタディスクリプションが、ページごとに中身を表しているかを見る
- 使いやすいか:表示の速さと、スマホでの読みやすさを見る

Google のスターター ガイドも、Google からの見え方は URL 検査で確かめられるとしています。2つ目のステップは、先に挙げた技術要件の3つに当たります。
全ページで確かめる理由
内部対策は、トップページなど代表のページだけでなく、全ページで確かめます。サイト全体で同じテーマ(見た目の型)を使っていても、ページごとの中身は違います。タイトル・説明文・画像の alt は人がページごとに入力するため、入っていたり抜けていたりします。
noindex の付け忘れや、サイトマップに載っているのに開けないページも、代表のページを開くだけでは見つかりません。FIZ の自社サイト fizjapan.com でも、資料ダウンロードの仕組みを足したあとに例がありました。お礼のページが noindex なのにサイトマップに載っていたことを、全体を点検して見つけました。
全体を見るには、Search Console のページ インデックス登録レポートが使えます。登録されていないページの数と理由が、理由ごとにまとまって出ます。サイト全体を一度に点検する有料のツールもあります。
クロールの対策
クロールの対策は、Google のプログラムにサイトのページを漏れなく見つけてもらうための作業です。Google は主に、すでに読み込んだページからリンクをたどって新しいページを見つけます(SEO スターター ガイド)。そのためサイトの中のリンクと、ページの一覧を渡すサイトマップが中心になります。
XMLサイトマップ
XMLサイトマップは、検索結果に出したいページの URL をまとめて、Google に渡すファイルです。Google は、サイトマップは必須ではないとしています(Google「サイトマップについて」)。ページ数がおよそ500以下で、リンクで全ページにたどれるサイトなら、無くても足りる場合があります。新しいページを早く知らせたいときや、ページが多いサイトでは用意しておきます。
- 作り方:WordPress などのサイト作りの道具を使っていれば、サイトマップがすでに自動で作られていることがあります(Google「サイトマップの作成と送信」)
- 載せるページ:検索結果に出したい URL だけを載せます。noindex を付けたページや、転送しているページは載せません
- 送り方:Search Console のサイトマップ レポートの画面で、サイトマップの URL を入力して送ります
- 確かめ方:同じ画面で、送ったサイトマップの状態と、読み取れたページの数を見ます
送っても、載せたページがすべて巡回・登録されるとは限りません。サイトマップは「このページがあります」と知らせる手段です。
ページの一覧を人に向けて見せる「HTML サイトマップ」もあります。こちらは、訪れた人が目当てのページを探すためのページです。Google に送る XML サイトマップとは別のものです。
robots.txt
robots.txt は、サイトのどの場所をクローラーに巡回させるかを決めるファイルです。主な用途は、クローラーのアクセスが多すぎてサーバーに負担がかからないようにすることです。
Google は、robots.txt は検索結果に出さないための仕組みではないと書いています。ページを検索結果に出したくないときは、noindex を付けるか、パスワードで保護します。
- 確かめ方:ブラウザで、ドメインの後ろに /robots.txt を付けて開きます(例:https://example.com/robots.txt)。「Disallow:」の行に、出したいページの場所が入っていないかを見ます
- 気をつけること:noindex を付けたページを robots.txt で止めると、Google が noindex を読めなくなります。検索結果から外したいページは、robots.txt で止めずに noindex を付けます(Google「noindex を使用して検索インデックス登録をブロックする」)
AI のクローラーに読ませるかどうかも、同じ robots.txt で決めます。たとえば Google-Extended は、Gemini の学習などに中身を使わせるかを決めるための名前です。Google は、Google 検索の登録や順位には影響しないと書いています。
内部リンク
内部リンクは、同じサイトの中のページどうしをつなぐリンクです。Google は、見てほしいページには、サイト内の少なくとも1ページからリンクを張るよう勧めています。
やることは3つです。
- どこからもリンクされていないページを作らない:新しく作ったページは、関係するページや一覧のページからリンクする
- リンクの文字(アンカーテキスト)で行き先が分かるようにする:「こちら」ではなく「SEO対策の費用相場」のように、リンク先の中身が分かる言葉にする
- 画像をリンクにするときは alt を入れる:画像のリンクでは、Google は alt の文をリンクの文字として使う
確かめ方は、ページを開いてリンクの文字を読むことです。リンクの文字だけを読んで、行き先が想像できるかを見ます。
パンくずリストとサイトの構造
パンくずリストは、「トップ > コラム > 記事名」のように、今いるページの位置を示すリンクの列です。上の階層からたどれる形で並びます。サイトの構造は、ページをどのディレクトリ(URL の「/」で区切った階層)に置くかの設計です。
- 似たページを同じディレクトリにまとめる:Google は、ディレクトリで似たテーマのページをまとめると、ページの更新の頻度を学びやすくなるとしています
- URL には中身が分かる言葉を使う:ただし Google は、URL の中のキーワードは、順位にはパンくずリストに出る以上の効果はほとんど無いとしています。順位のために今ある URL を変える必要はありません
- 大きなサイトでなければ、今すぐ組み直さなくてよい:Google は、構造がクロールに影響するのは数千以上の URL を持つサイトだとし、今すぐ整理し直す必要は無いとしています(どれも SEO スターター ガイド)
- メニューは文字のリンクで置く:Google がたどれるのは、基本的に href 属性を持つ a 要素のリンクです。ボタンを押すと JavaScript で開くだけのメニューは、Google がたどれないことがあります
- ページ送りは、ページごとに別の URL にする:記事の一覧を「1・2・3」と分けるときは、各ページに別の URL を付け、次のページへリンクします。ページ番号を「#」の後ろに付ける形にはしません(Google「ページ分けと段階的な読み込み」)
リンク切れと404ページ
リンク切れは、サイトの中のリンクの行き先のページが無くなっている状態です。読む人が先に進めなくなるので、見つけたら正しいページへのリンクに直すか、リンクを外します。
存在しないページを開いたときは、「見つかりません」を意味する 404 の番号を返すようにします。Google は 404 などを返す URL を登録しません(Google のHTTP ステータス コードの説明)。反対に、「ページが見つかりません」と表示しているのに正常の 200 を返すページもあります。これは Search Console に「ソフト 404」として出ます。
- 確かめ方:Search Console のページ インデックス登録レポートで、「見つかりませんでした(404)」と「ソフト 404」に入っている URL を見ます。サイトの中からリンクしている URL が入っていれば、そのリンクを直します
- 404 のページ:存在しないページを開いたときに出る 404 のページの作りは、テーマで決まります。見た目や中身を直すときは、制作会社に頼みます
インデックスの対策
インデックスの対策は、出したいページを、出したい URL で、Google に登録してもらうための作業です。出さないページには noindex を付け、同じページが複数の URL で開くときは1つにそろえます。
noindex
noindex は、そのページを検索結果に出さないよう Google に伝える指定です。HTML の head に「meta name=”robots” content=”noindex”」を書きます。サーバーの返事(HTTP ヘッダー)で伝える方法もあります(Google「noindex の使い方」)。WordPress などのサイト作りの道具では、設定の画面から付けられることがあります。
- 付けるページ:問い合わせの送信の確認・完了のページ、資料ダウンロードのお礼のページなど、検索から直接来ても役に立たないページ
- 付いていないか確かめるページ:検索結果に出したい記事やサービスのページ
- サイトマップとそろえる:noindex のページはサイトマップに載せません。載っていると、「出したい」と「出さない」を同時に伝えることになります
- nofollow との違い:nofollow は「このリンク先を信用して推すわけではない」と伝えるリンクの指定で、ページの登録を止めるものではありません。Google は、すべての外部リンクに nofollow を付けることは避けるよう書いています
確かめ方は、URL 検査でページの URL を入力し、インデックス登録できるかどうかの表示を見ることです。
URLの正規化
URL の正規化は、同じページが複数の URL で開くときに、検索結果に出す URL を1つに決めることです。決めた URL は Google に伝えます。次のような違いで、同じページが別の URL として扱われます。
| 違い | 例 |
|---|---|
| http と https | http://example.com/ と https://example.com/ |
| www の有無 | https://www.example.com/ と https://example.com/ |
| 末尾のスラッシュ | https://example.com/column と https://example.com/column/ |
| 計測用の文字列 | https://example.com/column/?utm_source=… |
そろえ方は、Google が強い合図として挙げる順に、301 の転送と rel=”canonical” です。301 の転送は、恒久的な移転を示すリダイレクトです。rel=”canonical” は、このページの正の URL はこれ、と書く指定です。サイトマップに載せることも合図になりますが、弱いものです(Google「重複した URL を統合する」)。使わない URL は正の URL へ 301 で転送し、転送できないときは rel=”canonical” を使います。
重複があっても、Google のスパムポリシーの違反にはなりません(SEO スターター ガイド)。そろえるのは、検索結果に出る URL を自社で選ぶためです。確かめ方は、URL 検査の「Google が選択した正規 URL」が、出したい URL と同じかを見ることです。
重複ページと中身の薄いページ
中身がほとんど同じページが複数あるときは、1つにまとめます。使わない方の URL は、まとめた先へ 301 で転送します。Google のスターター ガイドも、同じ情報のページが複数ある場合は、最もふさわしい URL への転送を勧めています。
古い記事や中身の薄いページは、消す前に次の順で考えます。
- 直す:情報を今の内容に書き直せるなら、同じ URL のまま直す
- まとめる:似たテーマの別の記事があるなら、中身をそちらに足して、古い URL を転送する
- 消す:直す意味もまとめる先も無いなら消し、その URL が 404 を返すようにする。サイトの中からその URL へのリンクも外す
古い URL がほかのサイトから紹介されていても、転送しておけば、そのリンクから来た人はまとめた先を読めます。
Search Consoleでの確かめ方
Search Console では、ページが登録されたかどうかと、登録されなかった理由を確かめられます。
- 全体を見る:ページ インデックス登録レポートで、「登録済み」と「未登録」の数と、「ページがインデックスに登録されなかった理由」を見ます。理由には「URL に noindex が指定されています」「見つかりませんでした(404)」「ページにリダイレクトがあります」などがあります
- 1ページずつ見る:URL 検査に URL を入れ、登録されているか、Google が選んだ正の URL がそのページかを見ます
- 直したら知らせる:URL 検査の「インデックス登録をリクエスト」で、Google に読み直しを頼めます。同じレポートで理由ごとに直したときは、「修正を検証」で確かめを頼めます
サイトの URL がすべて登録されるとは限りません(ヘルプ「ページ インデックス登録レポート」)。未登録の中に、noindex を付けたページや転送しているページがあるのは正常です。見るのは、出したいページが未登録に入っていないかです。
Google の検索窓で「site:ドメイン名」と入れて調べる方法もあります。ただし、この検索で出る URL の一覧は網羅的ではありません(Google「site: 検索演算子」)。登録の確認は Search Console で行います。
ページの中身を伝える対策
ページの中身を伝える対策は、ページが何について書いたものかを、取り違えなく伝えるための作業です。伝える相手は、Google と検索した人です。タイトル・説明文・見出し・画像の説明・構造化データの5つを、ページごとに整えます。
タイトル
タイトルは、ブラウザのタブや検索結果の見出しに出る、ページの題名です。Google は、良いタイトルを「そのページに固有で、明確かつ簡潔」なものとしています(SEO スターター ガイド)。
- ページごとに変える:全ページ同じタイトルや、「ホーム」「お知らせ」だけのタイトルにしない
- 狙う言葉を入れる:そのページで検索してほしい言葉を、中身を表す文の中に自然に入れる。同じ言葉を何度も繰り返さない
- 会社名は短く:会社名やサイト名は、前か後ろに区切りの記号を付けて1回だけ入れる(Google「タイトルリンク」)
Google は、タイトルと h1(ページに見える大見出し)を「一致させる」決まりを出していません。Google は検索結果の見出しを作るとき、title だけでなく h1 なども材料にします。タイトルが中身や大見出しと合っていないと、Google が検索結果の見出しを書き換えることがあります。表現は少し変えても構いませんが、中身が食い違わないようにします。
メタディスクリプション
メタディスクリプションは、ページの要点を短くまとめた説明文で、HTML の head の中に書きます。検索結果のタイトルの下に出る説明文(スニペット)は、主にページの本文から Google が作ります。メタディスクリプションの方が合うと Google が判断すると、こちらが使われます(Google「スニペット」)。
- ページごとに書く:全ページ同じか、似た説明文では、検索結果でページを見分ける役に立たない
- 要点を書く:そのページで何が分かるか、何ができるかを1〜2文で書く
- 長さの決まりは無い:Google はメタディスクリプションの長さに制限は無いとしています。ただし検索結果では、画面の幅に合わせて途中で切られることがあります
確かめ方は、ページを開いて右クリックから「ページのソースを表示」を選びます。「description」で検索して、中身を見ます。
見出し
見出しは、h1 でページの題名を示し、h2・h3 で中身を区切るための指定です。読む人が目次のように中身を拾い読みでき、Google にとっても、どこに何が書いてあるかの手がかりになります。
- h1 はページの題名:記事やサービスの名前を h1 にする
- h2・h3 で区切る:h2 で大きな話題、h3 でその中の小さな話題を立てる
- 順番:Google は、見出しが順番どおりでなくても Google 検索では問題ないとしています。一方で、画面の読み上げソフトを使う人には順番どおりの方が分かりやすいとしています(SEO スターター ガイド)。読む人のために、h2 の下に h3 を置く順を守ります
- 数:1ページに置く見出しの数に、決まった正解はありません
画像のalt
alt(代替テキスト)は、画像が何を表しているかを文字で説明する指定です。画像が表示されないときや、読み上げソフトで読むときに使われます。Google は、適切な代替テキストを書くことを「極めて重要」としています。何の画像か、ページとどう関係するかを、検索エンジンが理解する助けになるためです(SEO スターター ガイド)。
- 書き方:「グラフ」ではなく「月別の問い合わせ件数の折れ線グラフ」のように、画像の中身とページとの関係が分かる文にする
- 置き方:画像は、関係する文の近くに置く
- 言葉を並べない:alt に狙う言葉を羅列しない。Google はこれをキーワードの乱用として避けるよう書いています
- ファイル名:「IMG_0123.jpg」ではなく、中身が分かる名前にする。Google は、ファイル名も画像の中身を判断する材料に使うことがあるとしています(Google「Google 画像検索の SEO」)
WordPress では、管理画面のメディアの画面で、画像ごとに「代替テキスト」の欄に入力します。
構造化データ
構造化データは、ページの中身を決まった書き方で Google に伝えるデータです。会社の名前やロゴ、記事の題名や公開日、パンくずリストなどを、プログラムが読みやすい形で渡します。書き方は、Google が多くの場合に勧める JSON-LD という形です(Google「構造化データの仕組み」)。
- 必須ではない:構造化データが無くてもページは登録されます。検索結果に、通常より目立つ表示(リッチリザルト)を出したいときの条件になります
- 見えている中身と合わせる:Google は、ページを見ている人に表示されない情報について、構造化データを足さないよう求めています
- 確かめ方:リッチリザルト テストにページの URL を入れ、エラーが無いかを見ます
構造化データとあわせて、記事には書いた人や会社の情報をページに載せておきます。Google は、誰がコンテンツを作ったのかが明確であることを勧めています。例として、書き手の名前(バイライン)を挙げています(Google「有用なコンテンツの作成」)。
使いやすさの対策
使いやすさの対策は、ページを開いた人が待たされず、スマホでも読みやすく、安全に見られるようにするための作業です。Google は、ページの使いやすさ(ページ エクスペリエンス)を、順位を決める仕組みが見る要素の1つとしています。
表示速度
表示速度は、Core Web Vitals という Google の3つの指標で測ります。良好とされる目安は次のとおりです(Google「Core Web Vitals」)。
| 指標 | 何を測るか | 良好の目安 |
|---|---|---|
| LCP | ページのいちばん大きな画像や文章が表示されるまでの時間 | 2.5秒以内 |
| INP | 押したり入力したりしてから、画面が反応するまでの時間 | 200ミリ秒未満 |
| CLS | 読み込み中に、画面の中身が予期せずずれる量 | 0.1未満 |
Core Web Vitals が低いと順位が下がるのかについて、Google は次のように書いています。順位を決める仕組みは Core Web Vitals を使っています。一方で、検索は常に最も関連性の高いページを出すように作られています。そのため、使いやすさが平均より下のページでも出ることがあります(Google「ページ エクスペリエンス」)。速さだけで順位が決まるわけではありません。
- 測り方:PageSpeed Insights にページの URL を入れて測ります。サイト全体の様子は、Search Console の Core Web Vitals レポートで見られます
- よくある原因:大きすぎる画像、表示を止める CSS や JavaScript のファイルの多さ、外部の書体(ウェブフォント)や計測のタグの読み込み
- 直す人:テーマやサーバーの作りに関わるため、多くは制作会社に頼みます。画像を小さくしてから上げ直すことは、管理画面でもできます
計測や広告のタグも、ページが読み込むファイルの1つです。使わなくなったタグが残っていないかも、あわせて確かめます。
スマホ対応と文字の大きさ
Google は、スマホで読み込んだ中身で登録と順位を決めます(Google「モバイル ファースト インデックス」)。スマホで表示される中身が、パソコンより少ないと、その少ない方で判断されます。
- 画面の幅に合わせる作り:Google は、1つの URL で画面の幅に合わせて見た目を変える作り(レスポンシブ ウェブ デザイン)を勧めています
- 中身をそろえる:スマホでもパソコンと同じ本文・タイトル・説明文・構造化データを出す
- 読めるか・押せるか:自分のスマホでページを開き、拡大しなくても文字が読めるか、ボタンやリンクを押し間違えないかを確かめる
HTTPS
HTTPS は、ページと読む人のブラウザの間の通信を暗号化する仕組みです。アドレスが「https://」で始まります。Google は、ページ エクスペリエンスの自己点検の項目に、安全な方法での配信を挙げています。また、同じ中身の http と https のページがあれば、https の方を正の URL に選ぶとしています。
確かめることは3つです。
- アドレスが https で始まるか
- アドレスを http:// に変えて開いたとき、https のページへ 301 で転送されるか
- ページの中の画像や読み込むファイルに、http のアドレスが混ざっていないか
http から https へ移るときは、URL が変わるサイトの移転として扱います。Google が勧めることは3つです。元の URL から新しい URL へ恒久的な転送(301 など)を設定します。サイトの中のリンクも新しい URL に直し、新しいサイトマップを送ります(Google「サイト移転」)。
JavaScriptで作ったサイト
本文を JavaScript で後から画面に描くサイトは、読み込んだ HTML に本文が入っているかを確かめます。JavaScript のページは、3段階で処理されます(Google「JavaScript SEO の基本」)。クロール・表示の処理・登録の3つです。表示の処理は、レンダリングとも呼ばれます。
- 確かめ方:URL 検査でページを調べ、「クロール済みのページを表示」で Google が読み込んだ HTML を開き、本文の文章が入っているかを見ます。リッチリザルト テストでも同じように確かめられます
- 直し方:Google は、サーバー側で HTML を作ってから渡す方法(サーバー側でのレンダリング)も検討するよう勧めています。サイトの作りそのものに関わるため、直すのは制作会社です
やりがちな失敗と気にしなくてよい項目
内部対策で時間を無駄にしやすいのは、次の2つです。順位を上げようとして逆効果の作業をすることと、Google が使っていない項目に手をかけることです。
キーワードの詰め込み
狙う言葉をタイトルや本文に何度も入れることは、逆効果です。Google は、同じ言葉の繰り返しは読む人をうんざりさせるとしています。キーワードの乱用は、スパムに関するポリシーの違反にもなります(SEO スターター ガイド)。
狙う言葉は、タイトルと h1、本文の答えの部分に、文として自然に入れれば足ります。言い換えや関係する言葉で書いても、中身は伝わります。
点数だけを追う
PageSpeed Insights の点数や、点検のツールが出す点数を上げること自体を目的にしないでください。Google は、SEO のためだけに満点を目指すのは時間の有効な使い方ではないとしています。
直す順番は、読む人に問題が出ている所からです。たとえば、スマホで最初の画面がなかなか出ない、ボタンを押しても反応しない、といったページです。読んでいる途中で画面がずれるページも先に直します。点数は、直した結果を確かめる目安として使います。
気にしなくてよい項目
次の項目は、Google のスターター ガイドが、気にしなくてよい、または効果がほとんど無いとしているものです。
| 項目 | Google の説明 |
|---|---|
| キーワードのメタタグ(meta keywords) | Google 検索は使っていない |
| 文字数 | 上位に出すための最小・最大の文字数は無い |
| 見出しの数 | 1ページに置く見出しの数に正解は無い |
| ドメイン名や URL のキーワード | 順位への効果は、パンくずリストに出る以上はほとんど無い |
| 重複ページによる罰(ペナルティ) | 重複はスパムポリシーの違反にはならない。URL をそろえるのは、検索結果に出す URL を自社で選ぶため |
出典:Google「SEO スターター ガイド」(2026年10月23日に確認)
FIZが自社サイトで行った内部対策
FIZ は2026年10月に、自社サイト fizjapan.com で4つの内部対策を行いました。実績ページの URL の変更、サイトマップと noindex の整理、会社の構造化データ、スマホの表示速度です。
実績ページのURLの変更と転送
FIZ の自社サイト fizjapan.com では、10月11日に実績ページ29件の URL を変えました。それまでは URL にカテゴリ(施策の種類)が入っていました。1件の実績に複数のカテゴリが付くため、付け替えるたびに URL が変わる作りでした。そこで、カテゴリを外した「/works/中身の分かる語/」の形にそろえました。
Google は、URL の中のキーワードは順位への効果がほとんど無いと書いています。そこで、カテゴリを URL に入れる利点より、URL が変わり続ける損の方が大きいと判断しました。
- 古い URL は、新しい URL へ 301 で転送した。使わなくなったカテゴリの一覧のページも、近いカテゴリの一覧へ転送した
- サイトの中に残っていた古い URL へのリンクを、新しい URL に置き換えた
- 確かめたこと:新しい29件が正常に開くこと、古い URL が 301 で新しい URL へ転送されること、サイトの中の古いリンクが0件であること
サイトマップとnoindexの整理
FIZ の自社サイト fizjapan.com では、10月にサイトマップと noindex をそろえました。
- 作る予定の無い著者のページが、開くとトップページへ転送されるのにサイトマップに載っていたため、サイトマップから外した(10月11日)
- 問い合わせの送信の確認・完了のページに noindex を付け、サイトマップから外した(10月11日)
- 資料ダウンロードのお礼のページと途中のページが、noindex なのにサイトマップに載っていたため、外した(10月21日)
確かめたのは、サイトマップに残っているのが、検索結果に出したいページだけであることです。送信の確認・完了のページに noindex が付いていることも確かめました。
会社の構造化データ
FIZ の自社サイト fizjapan.com では、10月21日に会社の構造化データを直しました。ロゴと会社の説明文を足し、トップページと会社概要のページに出しています。AI の回答で、FIZ のロゴとして、同じ名前の別の製品のロゴが出たことがきっかけです。会社の名前・ロゴ・説明を決まった形で渡し、取り違えられにくくするのがねらいです。
主な7ページで、構造化データにエラーが無いことを確かめました。
スマホの表示速度
FIZ の自社サイト fizjapan.com では、10月21日にスマホでの表示の速さを直しました。まず PageSpeed Insights でサービスのページを測り、遅い原因を調べました。分かったのは、表示を止めるスタイル(CSS)のファイルの多さと、1枚だけ大きすぎる画像でした。外部の書体と計測のタグの読み込みも重くなっていました。
| 原因 | 行ったこと |
|---|---|
| 表示を止める CSS のファイルが多い | サービスのページの CSS を、共通のものとそのページだけのものの2本にまとめて届けるようにした |
| 最初の画面の画像の読み込みが後回しになっていた | サービスの一覧の1行目の画像だけ、後から読み込む指定(遅延読み込み)をやめた |
| 画面に見えている範囲より、ずっと大きな画像 | 見えている範囲だけを切り出した大きさの画像に替えた |
| 日本語の書体のファイルが重い | 書体のファイルを、そのページで使う文字の分だけ読み込むようにした |
| 古い計測のタグが残っていた | 古い計測のタグを外した |
書体をスマホに入っている書体に替える案もありましたが、見た目が変わるため採りませんでした。直した後は、主なページで、直す前と後の見た目が同じことを確かめました。そのうえで、PageSpeed Insights で測り直しました。
内部対策は自社でやるか、頼むか
内部対策は、管理画面で直せる項目は自社で、テーマやサーバーに関わる項目は制作会社に頼む、と分けると進めやすくなります。分け目は、WordPress などの管理画面に入力の欄があるかどうかです。
自社でできる範囲
管理画面の入力欄と、Google の無料のツールで済む項目は、自社で進められます。
- タイトルとメタディスクリプション(記事やページの編集画面、または SEO のプラグインの欄)
- 見出し(編集画面で h2・h3 を選ぶ)
- 画像の alt(メディアの画面の「代替テキスト」)
- 内部リンク(本文の中のリンクと、リンクの文字)
- noindex の設定(編集画面やプラグインの欄がある場合)
- Search Console での確認(ページ インデックス登録レポート・URL 検査・サイトマップの送信)
自社で直したら、URL 検査でページを調べ、Google からの見え方が変わったかを確かめます。
制作会社に頼む範囲
テーマのファイルやサーバーの設定を触る項目は、制作会社に頼みます。
- 301 の転送の設定と、URL の正規化(http と https・www の有無のそろえ方)
- robots.txt の書き換え
- 構造化データの追加
- 表示速度の改善(画像の出し方・CSS や JavaScript のまとめ方・書体やタグの読み込み)
- JavaScript で作ったサイトの、本文の出し方
- HTTPS への切り替えと、http の読み込みが混ざる所の直し
- 404 のページの作り
株式会社FIZ の SEOコンサルティングでは、現状の把握とキーワードの設計から始めます。そのあと、サイト内部の見直しから記事の制作、月次のレポートまでを行います。
頼むときに伝えること
頼むときは、チェックリストで確かめた結果をそのまま渡すと、見積もりと作業が早くなります。
- 直したい項目と URL の一覧:チェックリストで問題があった項目ごとに、どのページの URL かを並べる
- 直したあとの確かめ方:URL 検査で登録できるか、PageSpeed Insights で測り直すか、など何で確かめるかを先に決めておく
- 直す前の状態の記録:タイトルや設定を書き換える前の状態を控えておくと、結果を比べられ、元に戻すこともできる
- 見た目を変えてよいか:表示速度の直しでは、書体や画像の見え方が変わる案が出ることがある。変えてよい所と変えたくない所を先に伝える
SEO内部対策のよくある質問
内部対策だけで順位は上がりますか?
内部対策だけで順位が上がるとは限りません。内部対策は、ページを見つけてもらい、正しく登録され、中身を取り違えずに伝えるための土台です。順位は、検索した言葉に対してページの中身がどれだけ答えているかや、ほかのサイトからの評価も含めて決まります。登録されていなかったページは、登録されて初めて検索結果に出る対象になります。そのため、まず登録の状態を確かめます。
効果が出るまでどのくらいかかりますか?
Google は、変更が反映されるまでに、数時間で済むものから数か月かかるものまであるとしています。そのうえで、数週間待ってから検索結果に良い影響があったかを確かめることを勧めています(SEO スターター ガイド)。
まずは、直したページが URL 検査で「登録されている」状態になったかを確かめます。順位やクリックの変化は、その後に数週間の単位で見ます。
内部対策の費用はどのくらいですか?
自社で確かめて直すだけなら、ツールの費用はかかりません。Search Console・PageSpeed Insights・リッチリザルト テストは無料です。制作会社や SEO の会社に頼む場合は、直す項目の数と、テーマやサーバーに関わる作業の量で変わります。株式会社FIZ の SEOコンサルティングは、サイト内部の見直しを含めて月額10万〜20万円以上が目安です。契約期間は半年からです。
まとめ
SEOの内部対策は、Google にページを見つけてもらい、中身を正しく伝えるための、サイトの作りの見直しです。まずは Search Console で、出したいページが「未登録」に入っていないかを確かめてください。そのうえで、チェックリストの順に、自社で直せる所から直してください。
株式会社FIZは、Z世代に届くSNSマーケティング・インフルエンサー施策に強みを持つ会社です。SEO では、サイト内部の見直しから記事の制作、毎月の報告までを受け持ちます。SNS や広告とあわせた集客の相談にも応じます。
