会社のブログを任されて記事を書いているのに、検索から人が来ない。対策の項目が多すぎて、何から手を付け、1本の記事をどう作ればよいのか決められずにいませんか。
ブログの SEO 対策の中心は、検索した人の役に立つ記事を1本ずつ作ることです。作った記事どうしをつなぎ、公開後は数字を見て直します。
この記事でわかること
- ブログのSEO対策の一覧と進める順番
- 始める前に決めること
- 検索で読まれる記事の作り方と書き方
- 記事どうしのつなぎ方
- 公開後の直し方と続ける体制
ブログのSEO対策の一覧
ブログの SEO 対策は、次の4つの段階で進めます。「始める前に決める → 記事を作る → 記事どうしをつなぐ → 公開後に直す」の順です。中心になるのは、検索した人の役に立つ記事を1本ずつ作ることです。テーマと読者が決まっていなければ、記事は作れません。記事が無ければつなぐことも直すこともできないので、段階は前から順に進めます。

やることの一覧
| 段階 | やること | この記事の見出し |
|---|---|---|
| 始める前に決める | テーマ・読者・ブログの置き場所・最初の設定(Search Console・GA4・WordPress) | ブログを始める前に決めること |
| 記事を作る | 狙う言葉 → 検索した人の目的 → 上位の記事 → 構成 → 書く → 公開前の確認の6ステップ | ブログ記事の作り方6ステップ |
| 記事を作る | タイトル・見出し・文章・表と図・画像・自社にしか書けない情報 | 検索で読まれる記事の書き方 |
| 記事どうしをつなぐ | まとめ記事と個別の記事・本文の中のリンク・カテゴリとURL・サービスページへの道 | 記事どうしのつなぎ方 |
| 公開後に直す | 見る数字・直す記事の選び方・直す中身・まとめる記事と消す記事 | 公開後の直し方 |
1本目の記事を出すまでにやるのは、「始める前に決める」と「記事を作る」の2つの段階です。つなぐのは2本目の記事を書くときから、直すのは公開した記事の数字が Search Console に出てからです。
ブログのSEO対策とは
ブログの SEO 対策とは、検索した人がブログの記事を見つけ、読んで疑問が解ける状態を作ることです。SEO(検索エンジン最適化)の施策は、次の3つに分かれます。ブログで毎回の仕事の中心になるのは、記事の中身を作るコンテンツの施策です。
| 施策 | 何をするか | ブログでの位置 |
|---|---|---|
| 内部の施策 | サイトの作りや設定を、検索エンジンが読みやすい形に整える | ブログを始めるときに1回整え、記事ごとにタイトル・見出し・画像の説明を書く |
| コンテンツの施策 | 検索した人の疑問に答える記事を作り、公開後に直す | 毎回の仕事の中心 |
| 外部の施策 | ほかのサイトから紹介される | 役に立つ記事の結果として集まる。自社の手では直接動かせない |
内部の施策は、最初に整えれば記事ごとに大きな手間はかかりません。外部の施策は相手のサイトが決めることなので、ブログの担当者が時間を使うのは、記事を作って直すことです。
会社のブログでSEO対策をする理由
検索から来る人は、自分の悩みを解くために探している人なので、問い合わせに近い所にいます。社名を知らない人にも悩みの言葉で見つけてもらえ、書いた記事はサイトに残って検索され続けます。
- 悩みを持って探している人に届く:「◯◯ 費用」「◯◯ やり方」と検索する人は、いま困っている人です。答えを読んだ人が、その場で相談先を探すことがあります
- 社名を知らない人にも見つかる:社名では検索しない人にも、悩みの言葉で検索結果に出られます
- 記事が残る:広告は出稿を止めると表示も止まります。記事は消さない限りサイトに残り、検索結果に出ている間は読まれます
ブログのSEOが向かない場合
すぐに問い合わせが要る時期と、誰も検索しない話題を扱う場合は、ブログの SEO 対策だけでは足りません。書いた後に直す手間もかかります。
- 成果まで時間がかかる:Google は、変更が反映されるまでに数時間で済むものもあれば、数か月かかるものもあるとしています(検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド)。来月の問い合わせが要る時期は、広告と組み合わせます
- 探されていない話題では人が来ない:自社が伝えたいことでも、検索されない言葉で書いた記事は検索から読まれません
- 書いた後も手間がかかる:料金・制度・画面の名前が変われば記事も直す必要があり、書いて終わりにはなりません
ブログを始める前に決めること
始める前に決めるのは、テーマ・読者・ブログの置き場所・最初の設定の4つです。どれも記事が増えてから変えると、書いた記事を1本ずつ直す手間が出ます。
テーマ
ブログで扱う話題は、自社のサービスにつながるものに絞ります。話題が散ると記事どうしをつなげず、検索から来た人にも何の会社かが伝わりません。
決め方は、自社のサービスごとに、顧客が仕事で調べる悩みを書き出すことです。
| 自社のサービス(例) | 顧客が調べる悩みの例 |
|---|---|
| 経費精算の道具 | 経費精算を楽にしたい・領収書の保存のしかたを知りたい |
| オフィスの清掃 | 清掃の頻度を決めたい・業者に頼む費用を知りたい |
| 社員研修 | 新人研修の内容を決めたい・研修の効果を測りたい |
書き出した悩みが、そのままブログのテーマの候補になります。
読者
記事を読んでほしいのは、自社の顧客になる人です。業種・役職・困っている場面を、1人分の文章で書きます。
例:「社員30人の製造業で、総務と兼ねて Web を任された人。上司から、サイトからの問い合わせを増やすよう言われている」
1人に決めるのは、記事を社内の言葉ではなく、その人が検索で使う言葉で書くためです。例えば、社内で「業務改善ソリューション」と呼んでいる道具を、顧客は「経費精算 楽にする」のような言葉で探します。
ブログの置き場所
会社のブログは、自社サイトの中に置きます(例:自社のドメインの /column/)。記事を読んだ人をサービスページや問い合わせへそのまま案内でき、設定やデザインも自社で決められるからです。
自社のドメインの中なら、サブドメインとサブディレクトリのどちらでも構いません。例えば blog.example.com がサブドメイン、example.com/blog/ がサブディレクトリです。Google は、ビジネス上意味があればどちらでも構わないとしています(SEO スターター ガイド)。WordPress などブログを作る道具についても、Google の文書は特定の道具を勧めていません。検索で差が出るのは、次の設定と記事の中身です。
最初の設定
ブログを始めるときにする設定は、次の5つです。
- Search Console に自社サイトを登録する:Google が無料で出している道具で、記事が Google に登録されたか、どの言葉で検索結果に表示されたかが分かります
- GA4(Google アナリティクス 4)を入れる:記事を読んだ人が、問い合わせまで進んだかが分かります
- WordPress なら、検索エンジンに表示させない設定が外れているかを確かめる:「設定」→「表示設定」の「検索エンジンでの表示」で、「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックが入っていないかを見ます。入っていると、検索エンジンにサイトを載せないよう伝える指示が出て、サイトマップ(サイトのページの一覧を検索エンジンに渡すファイル)も出なくなります
- WordPress なら、URL の形を記事の公開前に決める:「設定」→「パーマリンク」で選びます。Google はユーザーの役に立ちそうな言葉を URL に含めることを勧めているので、記事の中身が分かる言葉を入れられる形にします
- サイトマップを Search Console に送る:WordPress 5.5 からは、サイトの /wp-sitemap.xml にサイトマップが出ます(WordPress の開発チームの告知)。この URL を Search Console の「サイトマップ」から送ります
構造化データは、ページの中身を検索エンジンに伝える書き方です。表示の速さ・スマホでの見やすさ・構造化データは、記事ごとではなくサイト全体の土台です。ブログを始めるときに1回確かめます。
ブログ記事の作り方6ステップ
1本の記事は、次の6つのステップの順に作ります。「言葉を決める → 目的を書き出す → 上位を読む → 構成を決める → 書く → 公開前に確かめる」です。書き始める前の4つのステップで、記事に何を書くかが決まります。
1 狙う言葉を決める
記事1本につき、狙う言葉のまとまりを1つ決めます。「経費精算 効率化」と「経費精算 効率化 方法」のように、同じ目的で検索される言葉は1本にまとめます。別の記事で同じ言葉は狙いません。2本に分けると同じ答えを2回書くことになり、どちらの記事を直せばよいかも決めにくくなります。
候補の言葉は、テーマで書き出した悩みから作り、実際に検索されているかを調べてから選びます。
2 検索した人の目的を書き出す
その言葉で検索する人が、何を知りたくて、読んだ後に何をしたいかを1〜2文で書きます。
例:「経費精算 効率化」→「手作業の経費精算に時間がかかっていて、減らす方法を知りたい。読んだ後は、使う道具を比べたい」
目的は、その言葉の検索結果の上位の記事、検索窓に出る候補の言葉、検索結果の「他の人はこちらも質問」から読み取ります。
3 上位の記事を読む
その言葉の検索結果の上位の記事を開き、扱っている話題・答えが何番目の見出しで出るか・答えの形(一覧・表・手順)を見ます。上位の記事は Google がその言葉に合うと判断して並べたものなので、検索した人が求める話題を知る手がかりになります。
読むのは話題を確かめるためで、文章を写すためではありません。ほかのサイトの文章を、独自の価値を加えずに載せてはいけません。Google のスパムに関するポリシーで「スクレイピング」とされています。
4 構成を決める
構成は、本文を書く前に見出しを並べて決めます。決めるときは次の3つを守ります。
- 検索した人が欲しい答えを、1番目か2番目の見出しで渡す
- 上位の記事が扱う話題を、全部どこかの見出しに入れる
- その上に、自社にしか書けない情報を足す
5 書く
構成の見出しに沿って、次の「検索で読まれる記事の書き方」の要点で書きます。数字・制度・料金を書くときは、出どころの URL と確かめた日を、書きながら残しておきます。公開前の確認と、公開後に直すときの手間が減ります。
6 公開前に確かめる
公開ボタンを押す前に、次の表で確かめます。
| 項目 | 確かめること |
|---|---|
| タイトル | 狙う言葉が入っているか。ほかの記事と同じタイトルになっていないか |
| メタディスクリプション | 記事の要点が短く書かれているか |
| 見出し | 見出しだけを読んで中身が分かるか。H2 → H3 の順になっているか |
| 画像の alt | すべての画像に、画像の中身を説明する文字が入っているか |
| リンク | リンク先が開くか。リンクの文字が「こちら」になっていないか |
| 書き手と日付 | 誰が書いたか、いつの情報かが分かるか |
| 事実の出どころ | 数字・制度・料金に、確かめた出どころがあるか |
検索で読まれる記事の書き方
Google は、有用で信頼できる情報を上位に出すとしています(有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成)。上位に出すのは、検索順位を操作するためではなく、人の役に立つことを目的に作られた情報です。書き方の要点は、答えを早く渡すことと、自社にしか書けない情報を入れることの2つです。
タイトルとメタディスクリプション
タイトルは、記事ごとに違う言葉で、中身を正確に短く書き、狙う言葉を入れます。Google は、良いタイトルを次のように書いています(SEO スターター ガイド)。「そのページに固有で、明確かつ簡潔であり、内容を正確に説明しているタイトル」です。
| 直す前(例) | 直した後(例) |
|---|---|
| 経費精算について | 経費精算を効率化する方法|手作業を減らす5つの手順 |
メタディスクリプションは、検索結果でタイトルの下に出る説明文の元になる文です。Google は検索結果の説明文を主にページの本文から作り、メタディスクリプションを使うこともあるとしています。記事の要点を、その記事だけの言葉で短く書きます。
見出しと目次
見出しは、見出しだけを読んで中身が分かる短い言葉にします。「後から思いがけずかかってしまう費用について」のような文ではなく、「後からかかる費用」のように名詞で終えます。
見出しは H2 の下に H3 を置く順でそろえます。Google は、検索にとっては見出しが順番どおりでなくても問題なく、理想的な見出しの数も無いとしています。それでも順番をそろえるのは、目次で記事の全体が分かり、読み上げソフトを使う人にも構成が伝わるからです。記事の頭には目次を置きます。
結論から書く文章
見出しのすぐ下に、その見出しへの答えを2〜3文で書きます。理由や例はその後に続けます。
| 直す前(例) | 直した後(例) |
|---|---|
| 経費精算にはさまざまな方法があり、会社によって合うやり方は違います。まずは現状を見ていきましょう。 | 経費精算の手間を減らすには、領収書の読み取りと承認を道具でまとめるのが早い方法です。 |
1つの見出しでは1つの話だけを書きます。「〜と思われます」のようなあいまいな言い方を避け、言い切れる所は言い切ります。「〜です。〜です。〜です。」と同じ文末が続かないようにします。
表・箇条書き・図
中身の形に合わせて、表・箇条書き・図を使い分けます。
| 中身 | 使う形 |
|---|---|
| 複数のものを同じ項目で比べる | 表 |
| 順番に進める手順 | 番号つきの箇条書き |
| 並べるだけの項目 | 箇条書き |
| 順番や積み上がりなど、表では表せない関係 | 図 |
図に書いたことは、本文にも文章で書きます。画像の中の文字は、読み上げソフトでは読めないからです。
画像とalt
画像は、関係する文のすぐ近くに置きます。alt(画像の代わりに読まれる説明の文字)には、画像と記事の中身の関係を短く書きます。Google も、画像を関連する文の近くに置くことを勧めています(SEO スターター ガイド)。代わりの文字で、画像と中身の関係を簡潔に説明することも勧めています。
- alt の例:「経費精算の申請から承認までの3つの段階を示した図」
- 避ける例:「画像1」「図」
画像は、ページの表示が遅くならないよう、載せる前に軽くしておきます。
自社にしか書けない情報
記事には、自社の経験・事例・数字・現場で分かったことを入れます。Google の文書「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」は、見直す点を挙げています。その1つが、価値を加えずに他の人の意見を要約しただけの中身です。
同じ文書で Google は、コンテンツの書き手が誰かを明らかにすることを勧めています。架空の名前や偽りの資格で専門家が書いたように見せることは、避けるべきこととしています。
Google は、信頼される書き方の目安として、経験・専門性・権威性・信頼性の4つを挙げています。この4つの頭文字をとって E-E-A-T と呼びます。E-E-A-T そのものは順位を直接決める要因ではない、と Google は書いています。記事に書き手・経験・出どころを示すための目安として使います。健康やお金など生活に大きく関わる話題は、Google が信頼できる中身を特に重く見る話題です。こうした記事には専門家の確認を入れ、確認した人の名前を書きます。
記事どうしのつなぎ方
記事どうしは、広い話題のまとめ記事から、細かい話題の個別の記事へつなぎます。本文の中では、読む人がその場所で次に知りたい記事だけにリンクします。あわせて、カテゴリと URL を整え、記事からサービスページへの道を作ります。
まとめ記事と個別の記事
広い話題を扱うまとめ記事を1本置き、細かい話題の個別の記事をそこからつなぎます。読む人はまとめ記事で全体をつかみ、知りたい所だけ個別の記事で深く読めます。
| 記事の種類 | 例 |
|---|---|
| まとめ記事 | 経費精算とは |
| 個別の記事 | 経費精算を効率化する方法 |
| 個別の記事 | 領収書の保存のしかた |
| 個別の記事 | 経費精算の社内ルールの作り方 |
個別の記事からも、まとめ記事へ戻れるリンクを置きます。
本文の中のリンク
本文の中のリンクは、読む人がその場所で次に知りたくなる記事だけにつなぎます。全部の記事をつなげると、どれを読めばよいかが分からなくなります。
リンクの文字は、つなぐ先の中身が分かる言葉にします。リンクの文字が適切なら、読む人も検索エンジンも、開く前にリンク先の中身をつかめます。Google もそう説明しています(SEO スターター ガイド)。
| 避ける | 使う |
|---|---|
| 詳しくはこちら | 領収書の保存のしかた |
カテゴリとURL
カテゴリは、自社のサービスの分類に合わせて少なく作ります。似た話題は、同じディレクトリ(URL の中の階層)にまとめます。Google は、こうするとディレクトリごとのページの更新の頻度をつかみやすくなるとしています。
URL は、記事の中身が分かる英単語やローマ字にします。例えば /column/keihi-seisan-kouritsuka/ のような形です。公開後に URL を変えると、検索結果やほかの記事からのリンクが古い URL を指したままになります。変えるときは、古い URL から新しい URL へ転送を設定します。
ページの上には、パンくず(「ホーム > コラム > 記事名」のように、今いる場所を示す道しるべ)を出します。Google は、URL の各部分をパンくずとして検索結果に表示できるとしています。
サービスページへの道
記事を読んだ人が「頼むならどこか」と考える場面に、自社のサービスページへの案内を置きます。多くは、手順や費用を説明した後です。
1本の記事に案内をいくつも置くと、記事を読み進める邪魔になります。置くのは、その記事の中身に合うサービスだけにします。
公開後の直し方
公開した記事は、Search Console の数字を見て、検索順位が上位の手前で止まっている記事から直します。Google も、公開済みのコンテンツを確かめ、必要なら更新するよう勧めています(SEO スターター ガイド)。的外れになった内容は、削除するよう書いています。
公開後に見る数字
公開後の数字は、Search Console の「検索パフォーマンス」で、記事ごと・検索語ごとに見ます。問い合わせまで進んだかは GA4 で見ます。
| 数字 | 分かること |
|---|---|
| 表示回数 | 記事が検索結果に何回出たか |
| クリック数 | 検索結果から何回開かれたか |
| 平均掲載順位 | 検索結果の何番目あたりに出ているか |
| 問い合わせ(GA4) | 記事を読んだ人が問い合わせまで進んだか |
Google によると、変更が反映されるまでには数時間から数か月かかります。良い影響があったかは、一般に数週間待ってから確かめるよう勧めています。直した記事は、数週間おいてから数字を比べます。
直す記事の選び方
直すのは、検索順位が上位の手前(2ページ目から1ページ目の下のほう)で動いている言葉と記事からです。1日ごとの順位は上下するので、平均掲載順位だけでなく、上位に何日いたかで見ます。
| 検索の様子 | すること |
|---|---|
| 上位に安定して出ている | 保つ。答えている部分を削らず、古い情報の更新だけにする |
| 上位の手前で動いている | 足りない答えを足す・タイトルを見直す |
| 記事で狙っていない目的の言葉で出ている | 別の記事の候補にする |
| 検索結果に出ていない | Search Console で、その記事が Google に登録されているかを確かめる |
株式会社FIZ が自社のコラム(fizjapan.com/column/)で直す記事を選ぶときは、次の手順で見ています。
- 月に1回、Search Console から直近28日の数字を、検索語と記事の組ごとに取る
- 1日ごとの順位で、3位以内・6位以内・10位以内・20位以内に何日いたかを数える。表示された日が7日に満たない語は外す
- 28日のうち14日以上3位以内にいる語は保つ。その語に答えている部分は削らない
- それより下の語のうち、記事と同じ目的の語は書き直しの対象にし、目的の違う語は別の記事の候補にする
- 書き直しの対象の語の月間の検索数を記事ごとに足し、合計の大きい記事から直す
- 直した記事は4週間後に数字を取り直し、保つ語の順位が下がっていないか、書き直しの対象の語が上がったかを見る
直す中身
直すのは、古くなった情報と、足りない答えと、タイトル・説明文の3つです。
- 料金・制度・画面の名前など、古くなった情報を今に合わせる
- 上位の記事にあって自社の記事に無い答えを足す
- 表示回数に比べてクリックが少ないときは、タイトルとメタディスクリプションを見直す
中身を変えずに、記事の日付だけを新しくすることはしません。Google の文書「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」の確認項目に、この行いが入っています。
まとめる記事と消す記事
同じ言葉で自社の2本の記事が検索結果に出て、順位が分かれているときは、1本にまとめます。残す記事に答えを集め、使わない記事の URL は残す記事へ転送します。Google も、同じ情報のページが複数あるときの方法として、転送を挙げています(SEO スターター ガイド)。
扱う話題が古くなり、検索結果にもほとんど出なくなった記事は、ほかの記事にまとめるか、削除します。
ブログを続ける体制
ブログを続けるには、記事の本数を狙う言葉から決め、書く人・確かめる人・公開する人を分けます。新しく書く時間と直す時間の両方を、予定に入れます。AI を使う場合も、事実の確認と自社の情報は人が受け持ちます。
本数と頻度
記事の本数は、「何の言葉で見つかりたいか」から決めます。狙う言葉のまとまりが10あれば、要る記事は10本です。
頻度は、書く・確かめる・直すを回せる量に決めます。記事が増えると直す記事も増えるので、新しい記事を書く時間だけでなく、公開した記事を直す時間も月の予定に入れます。
書く人と確かめる人
ブログの作業は、書く人・事実と専門の中身を確かめる人・公開する人に分けます。
| 役割 | すること |
|---|---|
| 書く人 | 構成を作り、記事を書く |
| 確かめる人 | 事実・数字・専門の中身が正しいかを見る。社内の営業や技術の人に頼むと、現場の話が記事に入る |
| 公開する人 | 公開前の確認の表で見て、公開する |
上司への報告は、順位だけでなく、表示回数 → クリック数 → 問い合わせの順に並べます。そうすると、どこまで進んでいるかが伝わります。
AIを使うときの注意
AI で下書きを作るのは構いませんが、事実を確かめ、自社の情報を足し、人が読んで直してから公開します。
- 事実を確かめる:数字・制度・料金は、出どころを開いて確かめる
- 自社の情報を足す:AI の下書きには、自社の経験や事例は入っていない
- 量産しない:Google のスパムに関するポリシーは、生成 AI などを使って、ユーザーにとっての価値を加えずに大量のページを作ることを「大量生成されたコンテンツの不正使用」としています(スパムに関するポリシー)
- 作り方を書く:Google は、AI などの自動化を使ったことを、開示などでユーザーに明らかにしているかを確認項目に挙げています。読む人が「どう作ったのか」と思う記事では、AI の使い方を書き添えます
ブログのSEO対策でやってはいけないこと
Google のポリシーに当たると、順位が下がるか、検索結果に出なくなることがあります(スパムに関するポリシー)。ブログの記事づくりで当たりやすいのは、次の4つです。
キーワードの詰め込み
狙う言葉を、文として不自然なほど何度も入れることです。Google は、順位を操作する目的でページに言葉や数字を詰め込むことを「キーワードの乱用」としています。狙う言葉はタイトルと見出しに自然に入れ、本文では同じ意味の別の言い方も使います。
ほかのサイトの写し
ほかのサイトの文章を、そのまま載せたり言い換えただけでまとめたりすることです。元を示さず独自の価値も加えずに載せることは、ポリシーの「スクレイピング」に当たります。主に他の人の意見を要約しているだけの記事も、Google の確認項目に挙がっています。上位の記事は話題を確かめるために読み、中身は自社の経験と確かめた事実で書きます。
中身の薄い記事の量産
検索で人を集めるためだけに、中身の薄い記事を大量に出すことです。AI で量産する場合も含め、ポリシーの「大量生成されたコンテンツの不正使用」に当たります。本数を増やすより、1本ずつ検索した人の疑問に答え切ります。
日付だけの更新
中身を変えずに、記事の日付だけを新しくすることです。Google は、ページを新しく見せるために日付だけを変えることを確認項目に挙げています。日付を新しくするのは、情報を今に合わせたり答えを足したりしたときだけにします。
FIZのコラムの作り方
株式会社FIZ は、自社のコラム(fizjapan.com/column/)の記事を、決まった手順で作っています。上位の記事を5つの点で読み、見出しより先に答えの形を決め、どの記事にも同じ書き方の決まりを当てます。
上位の記事の読み方
FIZ が自社のコラムを作るときは、記事型のページが5件そろうまで、検索結果の上位を1件ずつ開いて読みます。求人や地図の枠は数えません。
1件ごとに、次の5つの点を書き出します。
| 書き出す点 | 見ること |
|---|---|
| 見出しと中身 | どんな話題を、どの見出しで扱っているか |
| 答えの位置 | 検索した人が欲しい答えが、何番目の見出しで出るか |
| 導入の書き方 | 最初の段落で何を言っているか |
| 1項目の紹介のしかた | 1つの項目を、説明・表・箇条書きのどの順で書いているか |
| 文体 | です・ます調か、どう話しかけているか |
書き出した後、上位の記事が扱う話題を1つの表にまとめ、自社の記事のどの見出しで扱うかを1行ずつ対応させます。外す話題には外す理由を書き、理由が書けない話題は外しません。
答えの形と構成の決め方
FIZ が自社のコラムで構成を決めるときは、見出しより先に答えの形を決めます。検索した人が欲しい答えを、一覧・表・手順のどの形で渡すかです。答えの形が決まると、1番目の見出しに何を置くかが決まります。
構成は、上位の記事が扱う話題を全部入れた上に、自社にしか書けない情報を足して作ります。順番は、網羅が先、上乗せが後です。

- 上位の記事の写し:上位が扱う話題だけ
- 形も合わせた記事:上位が扱う話題+答えの形と順番
- 選ばれる記事:上位が扱う話題+答えの形と順番+自社にしか書けない情報
下の層が欠けると、上に足した自社の情報も、検索した人の疑問に答え切れない記事の一部になります。
書き方の決まり
FIZ が自社のコラムで、どの記事にも当てている書き方の決まりは次のとおりです。
- 見出しのすぐ下は、結論から2〜3文で書く
- 1つの見出しでは1つの話だけを書く
- 見出しは短く、名詞で終える(例:「料金表に書かれていないのに、後から乗る費用」→「料金表の外にかかる費用」)
- 導入は、読む人の悩みと「この記事でわかること」の箇条書きにする
- 調べ方や並べ順の理由など、作り手の事情は書かない
- 業界の中だけで通じる言葉は使わず、顧客が普段使う言葉に置き換える
- 記事ごとに図とサムネを作り、図に書いたことは本文にも文章で書く
- ほかの記事へは「あわせて読みたい」のカードでつなぎ、読む人が次に知りたい記事だけにする
自社でやるか、頼むか
テーマと読者を決める・記事を書く・数字を見る・古い情報を直す、は自社でできます。狙う言葉の設計や、数字を見て直す記事を決める判断は、慣れた人に頼むと早く進みます。
自社でできる範囲
次の作業は、Search Console と GA4 という Google の無料の道具で、自社でできます。
- テーマと読者を決める
- 記事を書く
- Search Console と GA4 で数字を見る
- 古い情報を今に合わせて直す
自社の経験や事例は、社内の人にしか書けません。外に頼む場合も、この部分は社内から出す必要があります。
頼むと進むこと
狙う言葉の設計・上位の記事の分析と構成・サイトの土台の見直し・数字を見た直しの判断は、慣れた人に頼むと早く進みます。記事の制作だけを頼む形もあります。
頼む前には、Google が挙げる SEO の会社への質問から、次の3つを確かめます(SEO 業者の利用を検討する)。
- 期待される結果とその時期、成果をどう測るか
- サイトに加えた変更と、助言の中身とその理由を、すべて伝えてくれるか
- 過去の作業の例と成功事例を見せてもらえるか
頼むときの費用
株式会社FIZ の SEOコンサルティングは、料金を会社ごとに見積もります。目安は月額10万〜20万円以上、契約は半年からです。記事の制作だけでも頼めます。
| 項目 | 株式会社FIZ |
|---|---|
| 料金 | 会社ごとに見積もり(目安:月額10万〜20万円以上) |
| 契約期間 | 半年から |
| 記事の制作だけ | 頼める |
ブログのSEO対策のよくある質問
記事は何文字書けばよいですか?
決まった文字数はありません。Google は、優先する文字数は存在しないとしています(有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成)。検索した人の疑問に答え切る長さにし、上位の記事より長くすることを目的にしません。
効果が出るまでどのくらいかかりますか?
Google は、変更が反映されるまでに数時間から数か月かかるとしています。株式会社FIZ の SEOコンサルティングでは、成果が出るまでの目安を3か月から半年としています。記事を公開したら、Search Console で表示回数・クリック数・平均掲載順位の動きを見ます。
被リンクは集めたほうがよいですか?
被リンク(ほかのサイトから自社の記事へのリンク)を集めるより先に、紹介したくなる役に立つ記事を作ります。順位を上げるためにリンクを売り買いすることは、Google のスパムに関するポリシーで「リンクスパム」とされています。被リンクは、役に立つ記事が紹介される形で集まります。
上位表示を保証する会社に頼んでも大丈夫ですか?
上位表示の保証は、そのまま信じないでください。Google は、検索結果の一番上に出ることは誰にも保証できないとしています(SEO 業者の利用を検討する)。保証をうたう会社には、具体的に何をするのか、成果をどう測るのかを確かめます。
まとめ
ブログの SEO 対策は、始める前にテーマ・読者・置き場所を決め、役に立つ記事を1本ずつ作ることが中心です。作った記事どうしをつなぎ、公開後に数字を見て直すことを積み重ねます。まずは Search Console に自社サイトが登録されているかを確かめ、1本目の記事で狙う言葉を決めてください。
株式会社FIZは、Z世代に届くSNSマーケティング・インフルエンサー施策に強みを持つ会社です。SEOコンサルティングは、追う数字と狙う言葉を決める段階から始まります。その後のサイトの見直し、記事の制作、毎月の報告と定例会も受け持ちます。
