SNSマーケティング 27 min read

コンテンツマーケティングとSNSのつなぎ方3つ|媒体と注意点

コンテンツマーケティングとSNSのつなぎ方3つ|媒体と注意点

記事を書いてもほとんど読まれない。投稿してもその場で流れて何も残らない。自社サイトの読み物とSNSを両方かかえていると、この2つが同時に起きます。手は動かしているのに、2つがつながっている感じがしません。

この記事でわかること

  • コンテンツマーケティングとSNSのつなぎ方3つ
  • 記事1本をSNSに出し直す手順
  • 媒体と出すコンテンツの選び方
  • 始め方の5つのステップ
  • つなぐときの注意点

自社がどのつなぎ方を採るかを決めて、明日からの手を1つに絞れます。

コンテンツマーケティングとSNSのつなぎ方3つ

つなぎ方は3つです。投稿の中で完結させる、投稿から自社サイトの記事へ誘導する、広告で届く相手を増やす、の3つに分かれます。どれを選ぶかは、自社サイトに読ませられる記事があるかどうかで決まります。

3つのつなぎ方の一覧

3つは、投稿に持たせる役割が違います。まず一覧で押さえてください。

つなぎ方 何をするか 向いている場合 最初にすること
投稿の中で完結させる 投稿の中で答えを言い切る。リンクは置かない 自社サイトに読ませたい記事がまだ無い 反応の良かった題材を記録する
記事へ誘導する 記事1本を投稿の形に作り替え、記事へ誘導する 読ませたい記事がすでにある 記事1本につき投稿を1本作る
広告で届く相手を増やす 狙った条件の人に、投稿や記事を配信する 期日のある催し・季節の商品がある 期間と上限の金額を先に決める

3つは選択肢であって、順番ではありません。ただし、記事が1本も無い状態で記事へ誘導しようとしても、誘導先がありません。広告も、誘導先が弱いまま出すと費用だけが減ります。

投稿の中で完結させる方法

リンクを押させることを目的にせず、投稿の中で答えを言い切ります。読ませたい記事がまだ無い会社は、この使い方から始めてください。

この使い方が向くのは、次の3つのどれかに当てはまるときです。

  • 自社サイトに、読ませたい記事がまだ無い
  • 伝えたい答えが短く、投稿1本に収まる
  • リンク先のページが、スマートフォンで読みにくい状態にある

弱点も先に押さえてください。投稿は検索エンジンの結果にほとんど出ません。過去の投稿は流れていき、問い合わせまでの距離も遠いままです。

投稿の中で完結させるのは、記事ができるまでのあいだと考えてください。

記事へ誘導する方法

知らせる、続きを気にさせる、記事へ誘導する。この3つを1本に詰めると、どれも届きません。1本の投稿に役割を1つだけ持たせてください。

役割を絞った例を挙げます。株式会社FIZはラウンドワンのスポッチャ新サービスのプロモーションを手がけました。投稿はInstagramとTikTokに出し、新しいサービスの存在を知らせる役割に絞っています。料金や利用の条件は、施設側の案内に置いたままにしました。

投稿で全部を説明しようとすると、動画が長くなり、最後まで見られません。誘導先があるなら、投稿は入口だけで足ります。

つなぎ方の選び方

判断は、自社サイトに読ませられる記事が何本あるかで決めます。目標や業種ではありません。

自社サイトの状態 選ぶつなぎ方 最初にすること
記事が0本 投稿の中で完結させる 投稿の中で答えを言い切り、反応の良い題材を記録する
記事が1〜2本 投稿の中で完結させる+記事へ誘導する その記事に関係する投稿にだけ、リンクを置く
記事が3本以上 記事へ誘導する 記事1本ごとに、出し直す投稿を作る

記事が10本あるのに投稿の中で完結させ続けると、書いた記事が読まれないまま残ります。逆に、記事が0本のまま記事へ誘導しようとすると、リンクの先に読むものがありません。

コンテンツマーケティングとSNSの違い

2つの違いは、残るか流れるかです。自社サイトの記事は公開したまま残り、数年後も検索から読まれます。SNSの投稿は出した直後がいちばん見られ、その後は流れていきます。

コンテンツマーケティングとは

売り込む前に役に立つ読み物や動画を出し、見つけてもらう進め方を指します。買ってくださいと言う前に、相手の困りごとに答えるところから始めます。

出す場所は自社サイトに限りません。記事、動画、資料、投稿のどれもコンテンツです。SNSはそのうちの出し先の1つにあたります。この記事で「記事」と書くときは、自社サイトのコラムやブログ(オウンドメディア)に載せる読み物を指します。

ここで混ざりやすいのが、SNSマーケティングとの関係です。SNSマーケティングは媒体で区切った呼び方で、コンテンツマーケティングは進め方で区切った呼び方です。対立するものではなく、重なっています。

記事と投稿の比較

違いは、人と情報のどちらが先に動くかにあります。記事では人が先に動き、SNSでは情報が先に動きます。

記事は、困っている人が言葉を打ち込んで探しに来ます。来た時点で、その人は答えを求めています。投稿は、探していない人の画面に流れてきます。相手は答えを求めていません。

見る点 自社サイトの記事 SNSの投稿
見つかり方 検索して来る(人が先に動く) 画面に流れてくる(情報が先に動く)
残る期間 公開したまま残り、数年後も読まれる 数日で流れ、後から探されにくい
向いている段階 比べて決める段階 まだ知らない段階
1本にかかる時間 長い。調べて書く必要がある 短い。素材があれば当日出せる

この表の使い方は1つです。左右を見比べて優劣を決めるのではなく、自社のターゲットがいまどちら側にいるかを見ます。

投稿を100本ためても、101本目を出した日に見られるのは直近の数本です。積み上がるのは記事のほうで、投稿で積み上がるのはフォロワーとの接点です。

記事とSNSが担う段階

ターゲットは、買うまでに4つの段階を動きます。まだ知らない、気になった、調べる、決めるの4つです。SNSは前半の2つ、記事は後半の2つを担います。

記事とSNSは「担う段階」で分かれる

ターゲットの段階 主に担うのは そこに置くもの
まだ知らない SNS 存在を知らせる投稿
気になった SNS もっと見たくなる投稿
調べる SNSと記事の両方 投稿に置くリンクと、答えを書いた記事
決める 記事 料金・条件・事例を書いた記事

重なるのは「調べる」の1つだけです。SNSから記事へ誘導できるのは、この段階の人です。

向きは一方向として設計してください。記事を読んだ人がSNSをフォローすることもありますが、数としては多くありません。

自社のターゲットが4段階のどこに多くいるかで、手を入れる先が決まります。「まだ知らない」に多くいるなら、記事を増やしても読む人がいません。「調べる」に多くいるのに記事が無ければ、投稿の反応は問い合わせに変わりません。

コンテンツマーケティングにSNSをつなぐと変わること

つなぐと、届く相手と、次に書く材料の集まり方が変わります。変わることは6つあります。

まだ探していない人に届く

記事だけでは、検索する人にしか届きません。SNSをつなぐと、その商品やサービスを探していない人の画面にも出ます。

検索という行動は、困りごとを言葉にできた人しか起こしません。困りごとを言葉にできていない人のほうが、数としては多くいます。

たとえば、夏の宿泊プランを探している人は検索します。一方で「今年の夏はどこかに行きたい」としか思っていない人は、検索語を持ちません。この層に届くのは投稿のほうです。

出した日に届く

記事が検索から読まれ始めるまでには数か月かかりますが、投稿は出した日に人の画面へ出ます。

この差が使えるのは、期日がある情報です。催し、季節の商品、期間限定のプランは、記事だけでは間に合いません。

記事を先に公開しておき、期日が近づいたら投稿でその記事へ誘導する。この順番にすると、立ち上がりの遅さを投稿で埋められます。

反応が返ってくる

保存・共有・返信の数が、次に書く記事の題材を決めます。記事のアクセス数だけを見ていても、どの一文が刺さったかは分かりません。

投稿は要点を1つに絞って出すため、反応がそのまま「どの要点に需要があるか」の答えになります。保存が多かった投稿の題材は、記事1本に育つ見込みがあります。

返信や質問も材料です。同じ質問が3回来たら、その答えを記事の見出しにしてください。

顧客の投稿が増える

店舗や施設のように、写真を撮る場面がある事業ほど、顧客自身の投稿が増えます。自社が出す投稿より信じられやすいという性質もあります。

自分で書いた説明と、第三者が書いた感想では、受け取られ方が違います。買うかどうかを迷っている人ほど、後者を見ます。

増やす手は2つです。投稿しやすい撮影場所を用意することと、投稿を紹介することです。紹介するときは、必ず本人の許可を取ってから使ってください。

名前で検索される回数が増える

投稿を見た人は、その場でリンクを押さなくても、社名や店名を覚えます。後日、その名前で検索して来ることがあります。

この動きは、SNS経由ではなく検索経由として記録されます。投稿の効果が見えにくくなる理由の1つがここにあります。

見る数字は1つです。社名や店名で検索された回数が、月ごとに増えているかを見てください。投稿を増やした月に伸びていれば、名前は届いています。

かかるのは費用ではなく時間

投稿を出すこと自体に費用はかかりませんが、静止画1本を作るのに1時間前後の人の時間がかかります。内訳は次の章で示します。

無料で始められることと、続けられることは別です。続けられるかどうかは、月に何時間使えるかで決まります。

記事1本をSNSに出し直す手順

記事のリンクを投稿に貼っただけでは、ほとんど押されません。押される形にするには、記事を投稿の形へ作り替える工程が4つ要ります。静止画1本なら、合わせて1時間ほどが目安です。

出し直す4つの工程

記事のリンクをそのまま貼った投稿が押されないのは、投稿を見た人がその記事の中身を知らないためです。

記事1本を出し直す「4つの工程」

作り替えの工程は4つあります。順番に拘束があり、飛ばすと後戻りになります。

  1. ステップ1 記事の要点を1つに絞る:記事に書いた論点から、投稿で見せるものを1つ選ぶ
  2. ステップ2 縦の画面に合わせて作り直す:選んだ1つを、縦長の画像か短い動画の形にする
  3. ステップ3 リンクの置き場所を決める:媒体ごとに置ける場所が違うため、先に確かめる
  4. ステップ4 反応を見て、次に書く記事を決める:どの要点が反応を得たかを記録する

順番の拘束は、具体で見ると分かります。要点が1つに決まらないうちに素材を作ると、作り直しになります。素材が無いうちは、リンクをどこに置くかも決められません。

ステップ4は、ステップ1へ戻ります。ここが一方通行ではないところです。反応の良かった要点が、次に書く記事の題材になります。

ステップ1で選ぶ要点に、記事の見出しをそのまま使わないでください。記事の中の1文や、表の1行のほうが投稿になります。

催しのように素材が一度に大量に出る場合は、1日分を何本かに分けて出し直せます。株式会社FIZは東京都中央区観光商業まつりのInstagramアカウント運用を担当しました。まつりの期間中に集めた素材を、継続的に投稿へ回しています。

リンクの置き場所

置き場所が決まらないと、ステップ2で作る素材の形も決まりません。置き場所は4つに分かれます。

置き場所 押されやすさ 注意する点
プロフィール欄 中 どの投稿から来たかが分かりにくい
投稿の本文 媒体による 本文からリンクへ飛べない媒体がある
24時間で消える投稿 高 消えるため、同じ案内を繰り返し出す
メッセージ 高 友だち登録などの関係が前提になる

本文からリンクへ飛べない媒体では、投稿の中で「プロフィールから見られます」と伝える形になります。この一言が無いと、行き先を探す人が離れます。

どの投稿から人が来たかを知りたい場合は、投稿ごとに末尾の違うリンクを使ってください。

1本あたりの作業時間

作業時間は、作る形で変わります。静止画なら1本あたり1時間前後、短い動画なら2時間前後が目安です。

工程 静止画1本 短い動画1本
ステップ1 要点を1つに絞る 15〜20分 15〜20分
ステップ2 縦の画面に合わせて作り直す 25〜35分 60〜90分
ステップ3 リンクの置き場所を決める 5〜10分 5〜10分
合計 約1時間 約2時間

ステップ4は1本ごとではなく、月に1回まとめて行います。20〜30分あれば足ります。

月4本を静止画で出す場合、月に4〜5時間です。動画を月1本足すなら、さらに1時間から1時間半が乗ります。

ゼロから投稿を作る場合との差は、企画と素材集めにあります。記事には中身がすでに書かれているため、何を出すかを考える時間が短く済みます。記事に載せた写真や図をそのまま回せば、ステップ2はさらに短くなります。

媒体と出すコンテンツの選び方

媒体は、届く相手とリンクの置き場所で選びます。向いている形が違うため、同じ素材をすべての媒体に出しても届き方はそろいません。まず比較表で絞ってください。

6つの媒体の比較

利用率が高い媒体ほど届く相手は多く、リンクの置き場所は媒体ごとに違います。6つの媒体を、記事へ誘導する目線で並べます。

媒体 使っている人の割合 向いている形 リンクの置き場所
LINE 全年代92.9%。70代でも77.8% 1対1に近い案内・来店のきっかけ リッチメニューやメッセージから外部サイトへ
YouTube 全年代81.5%。20代は96.3% 数分以上の動画・手順の解説 説明欄に置く形が中心
Instagram 全年代54.8%。20代は82.6% 縦長の写真・複数枚の画像・短い動画 プロフィール欄が中心。本文からは飛べない形が多い
X 全年代44.7%。20代は73.4% 短い文・画像1枚 投稿の本文に置ける形が一般的
TikTok 全年代36.7%。10代は67.9% 縦長の短い動画 プロフィール欄が中心
Facebook 全年代27.0%。40代は38.9% 長めの文・催しの案内 投稿の本文に置ける形が一般的

利用率の出どころは、総務省情報通信政策研究所の令和7年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書です。調査は2025年12月、対象は13〜79歳の男女1,800人でした。公表は2026年6月です。

LINE公式アカウントのリッチメニューには、外部サイトへのリンクを設定できます。LINEヤフー for Business の案内に書かれています。

本文にリンクを置ける媒体は、記事へ誘導するのに向いています。置けない媒体では、投稿の中で完結させる使い方が向いています。

SNSに出すコンテンツの4つの型

知らせる、役に立つ、見せる、人が出るの4つです。型を決めておくと、毎回ゼロから考えずに済みます。

型 中身 記事のどこから作るか
知らせる 新しい商品・催し・期間限定の案内 記事の中の日付・条件の部分
役に立つ 手順・選び方・よくある質問の答え 記事の見出しと表
見せる 現場の写真・作っている様子 記事に載せた写真
人が出る 働く人の話・顧客の声 記事の事例・インタビュー

共有されやすいのは「役に立つ」と「人が出る」の2つです。受け取った人が、誰かに教える理由を持てるためです。

「知らせる」だけを続けると、反応が落ちます。案内ばかりが並ぶと、見る側に得るものが無くなるためです。

始める媒体は1つ

媒体は1つから始めてください。2つ目を足すのは、1つ目で月4本を3か月続けられてからです。

理由は作業時間にあります。媒体を2つにすると、向いている形が違うぶん、素材の作り直しが増えます。1本あたり1時間の作業が、そのまま2倍にはなりません。

1つ目を選ぶ基準は2つです。自社の素材が写真中心か動画中心か、そして記事へのリンクを置きたいかどうかです。リンクを本文に置きたいなら、本文にリンクを置ける媒体から始めます。

SNSから記事へ誘導できる人数

記事へ誘導するなら、届けられる量を実数で見ます。自社アカウントだけでは届く相手が増えにくく、発信者の起用や広告を足すと桁が変わります。ただし、届いた量と記事まで来た人数のあいだでは、計測が切れます。

自社アカウントだけで届く範囲

自社アカウントの投稿が届くのは、基本的にフォロワーとその周辺です。フォロワーが300人なら、1本の投稿で届くのは数百人の水準になります。

投稿の本数を2倍にしても、届く相手はほとんど増えません。同じ人が2回見るだけだからです。増えるのは接触の回数で、人数ではありません。

人数を増やしたいのか、覚えてもらう回数を増やしたいのか。これを先に決めると、本数を増やすべきかどうかが決まります。

届く相手を増やす3つの方法

広告、発信者の起用、顧客の投稿の3つです。いずれも自社アカウントの外へ出す方法にあたります。

  1. 広告を出す:狙った条件の人に配信する。出した日から届き、止めると消える
  2. 発信者に依頼する:その人のフォロワーへ届く。第三者の言葉として伝わる
  3. 顧客の投稿を借りる:実際に使った人の投稿を紹介する。許可を取ってから使う

3つは費用のかかり方が違います。広告は配信した量だけ、発信者の起用は人数と期間だけ費用が動きます。顧客の投稿は費用がかからない代わりに、数を読めません。

発信者56名を起用した実例

発信者56名を起用した企画では、Instagram側だけでインプレッション830万、リーチ625万に届きました。インプレッションは画面に表示された回数、リーチは届いた人の数です。

株式会社FIZはホテルニューオータニ大阪のナイトプール企画を支援しました。依頼した発信者の内訳は、Instagramが41名、TikTokが15名です。施策から3週間で、連動する宿泊プランの稼働率も大きく伸びています。

この数字を、記事へ誘導する話に置き直します。625万という人数は、自社アカウント1つで届けられる規模ではありません。届く相手を外へ広げると、桁が変わります。

ただし、この規模は起用の費用を前提にしています。起用する人数と期間が違えば、届く量も変わります。同じ数字を自社の目標に置く読み方は勧めません。

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計測が切れる3つの場所

届いた量は分かっても、そこから記事に来た人数はつながりません。SNSの管理画面は投稿を見た人数までしか出さず、自社サイトの解析は来た人からしか数えられないためです。

計測が切れる場所は3つあります。

  1. プロフィール欄のリンク:どの投稿を見て来たかが残らない
  2. アプリの中で開くブラウザ:外の解析につながらない場合がある
  3. リンクを踏まない人:投稿を見たあと、社名で検索して来る

3つ目は、数としては少なくありません。この人たちは、SNS経由ではなく検索経由として記録されます。

つなぎ直す手は2つです。投稿ごとにURLの末尾を変えて見分けることと、社名で検索された回数の変化を月ごとに見ることです。

始め方の5つのステップ

始め方は5つのステップに分かれます。目的を決め、相手を絞り、媒体を1つ選び、出す型を決め、出す人と日を決める順です。この順に進めると、最初の投稿までに迷う回数が減ります。

ステップ1 目的と見る数字を決める

目的は1つに絞ってください。来店、予約、問い合わせ、名前を覚えてもらう。このうちどれを増やしたいかを先に決めます。

見る数字も1つに決めます。数字を3つ以上並べると、伸びた月も落ちた月も説明がついてしまい、判断できません。

目的 見る数字
来店・予約を増やす 投稿から予約ページに来た人数
問い合わせを増やす 問い合わせの件数と、その流入元
名前を覚えてもらう 社名・店名で検索された回数

ステップ2 届けたい相手を1人に絞る

相手を1人に決めると、投稿に使う言葉が決まります。「20代から60代まで」と置くと、どの言葉も選べません。

年代と立場だけでなく、その人がいま何に困っているかまで書いてください。困りごとが書けると、出す型も決まります。

決める項目は4つで足ります。年代、いま困っていること、どの媒体を使っているか、何があれば動くか。この4つを1枚に書き出してください。

ステップ3 媒体を1つ選ぶ

ステップ2で書いた相手の利用率が高い媒体を、前の章の比較表から1つ選びます。

自社の素材が写真中心なら写真の媒体、動画中心なら動画の媒体を選びます。無い素材の媒体を選ぶと、最初の1本が出るまでに時間がかかります。

記事へ誘導することが目的なら、リンクを本文に置ける媒体が向いています。置けない媒体を選ぶ場合は、プロフィール欄への誘導を投稿の中に入れてください。

ステップ4 出す型を3つ選ぶ

前の章の4つの型から、自社が続けられるものを3つ選びます。4つすべてを回すと、素材の集め方が4通りになります。

3つに絞ると、素材を集める手が決まります。撮る日も、聞き取る相手も、そこから逆算できます。

選び方 3つの組み合わせ
店舗・施設 見せる・知らせる・人が出る
法人向けのサービス 役に立つ・人が出る・知らせる
記事がすでにある 役に立つ・見せる・知らせる

決めた3つを、投稿の順番に当てはめます。たとえば月4本なら、役に立つを2本、残り2つの型を1本ずつ、という形です。

ステップ5 出す人と日を決める

出す人と日を決めます。「時間があるときに出す」と決めた運用は止まります。

決める項目は3つです。誰が作るか、誰が確認するか、何曜日に出すか。1人でも、作る日と出す日は分けてください。

見直しは月に1回で足ります。見るのは、ステップ1で決めた数字1つと、反応の良かった投稿の題材です。その題材が、次に書く記事になります。

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つなぐときの注意点

気をつけることは3つです。炎上したときの判断、記事から切り出すときの意味の変化、そして本数の決め方です。3つとも、始める前に決めておけば起きにくくなります。

炎上したときに判断する人

決めるのは手順ではなく、誰が判断するかです。投稿を消すか、残して説明するか、これを決める人を1人置いてください。

判断が遅れる原因は、決める人がいないことにあります。担当者が上長に確認し、上長がさらに上に確認するあいだに、指摘は増えます。

先に決めておく項目は3つです。

  • 一次対応を出す人と、その人が動ける時間帯
  • 投稿を止める権限を持つ人
  • 外に出す文面を最終確認する人

投稿を消すかどうかは、事実の誤りか、受け取られ方の問題かで分かれます。事実の誤りなら訂正を出し、受け取られ方の問題なら消さずに説明する形が基本です。

記事から切り出すときの条件の抜け

切り出すときに落ちるのは、たいてい条件の部分です。文字数が減るぶん、前提が消えて断定に見えます。

たとえば記事に「素材がそろっていれば、月4本は1人でも回せます」と書いたとします。これを「月4本は1人で回せます」と切り出すと、条件が消えます。

防ぐ手は1つです。切り出したあとに、記事の元の文と並べて読んでください。意味が変わっていたら、条件を投稿に戻すか、別の要点を選び直します。

数字を切り出すときはとくに注意してください。前提を書かない数字は、そのまま約束として読まれます。

本数の決め方

「毎日出す」と決めた運用は、2週目に止まります。原因はやる気ではなく、使える時間から逆算していないことです。

本数は、使える時間から決めてください。静止画1本に1時間かかるなら、月5時間しか取れない月に月8本は出せません。

下限もあります。月4本を下回ると、良かった投稿と伸びなかった投稿を比べる材料がたまりません。月4本が出せない場合は、媒体を1つに絞り直してください。

記事とSNSへの時間の割り振り

割り振りは、目標ではなく手元にあるものから決めます。記事は数か月、投稿は数日で反応が出るため、同じ時期に同じ物差しでは見られません。担当者が1名なら、半分ずつに割らないでください。

成果が出るまでの時間の差

時間の差は、見つかり方の違いから来ます。記事は検索エンジンに拾われるまで待ちます。投稿は出した日に画面へ流れます。

出すもの 反応が返る時期 良し悪しを判断できる時期
SNSの投稿 当日から数日 複数本ためて見比べられる頃
自社サイトの記事 数か月 複数本を出した頃
SNS広告 配信した当日 配信量が足りた時点

この差を知らないまま両方を始めると、3か月目に「記事は成果が出なかった」と判断してしまいます。実際には、記事はまだ結果の出る時期に入っていません。

判断する月を先に決めてください。投稿は3か月目、記事は6か月目に見る、という形です。

手元にあるものからの選び方

写真や動画がすでにあるならSNS、答えられる質問がたまっているなら記事に寄せます。無いものから始めると、最初の1本が出るまでに時間がかかります。

手元にあるもの 先に寄せる先 理由
現場・商品・働く人の写真や動画 SNS 撮った日に出せる
顧客からよく聞かれる質問 記事 答えがすでに社内にある
過去の提案資料・事例のメモ 記事 書き起こすだけで1本になる
どちらも無い SNS 投稿の反応から、記事の題材を集める

担当者1名での割り振り

担当者1名で両方を半分ずつ回すと、どちらも本数が足りません。SNSは比べる材料がたまらず、記事は検索に拾われる手前で止まります。

割り振りは、3か月ごとに主にする側を決める形にしてください。たとえば最初の3か月は時間の8割をSNSに充て、記事は月1本に絞ります。

寄せる側を決める基準は2つです。

  • 急ぐ理由があるか:催しや季節の商品があるなら、SNSに寄せる
  • 答えられる質問がたまっているか:問い合わせで同じことを何度も聞かれるなら、記事に寄せる

最低限の本数も押さえてください。SNSは月4本、記事は月1本が、片方を最低限に保つときの目安です。

投稿の制作だけを外に出す選び方もあります。

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コンテンツマーケティングとSNSに関するよくある質問

記事の全文をSNSにそのまま載せてもよいですか

勧めません。投稿の画面は縦長で、長い文章は最後まで読まれにくいためです。

全文を載せると、記事に来る理由も無くなります。要点を1つ切り出し、続きを記事に置く形にしてください。

SNSの投稿は検索で見つかりますか

検索エンジンの結果には、ほとんど出てきません。媒体の中の検索では見つかりますが、そこで探すのは、すでにその媒体を使っている人だけです。

検索から見つけてほしい中身は、自社サイトの記事に置いてください。投稿に置いたままでは、探している人に届きません。

フォロワーが少ないうちから記事とつなぐ意味はありますか

あります。つなぐ形を先に作っておくと、フォロワーが増えたときに作り直さずに済みます。

フォロワーが100人でも、投稿から記事へ誘導できた人の割合は測れます。少人数のうちに、どの要点が押されるかを見つけておいてください。

フォロワーを増やしてから考えると、増えた時点で作り替えの工程を一から作ることになります。順番としては逆です。

記事とSNSは同じ会社に任せたほうがよいですか

分けても回りますが、つなぐ役を誰が持つかを先に決めてください。別々の会社に任せると、どの記事をどの投稿で出し直すかが決まらないまま進みます。

任せる場合も、記事の題材を決める判断を社内に残すと、つなぎ目が切れません。

まとめ

コンテンツマーケティングの記事は答えを置いて残す場所、SNSは出会いを作る入口です。どうつなぐかは、自社サイトに読ませられる記事がどれだけあるかで選び、媒体を1つに絞って始めてください。今週のうちに自社サイトの記事を数え、一覧表のどの行に当たるかを確かめてください。

株式会社FIZは、Z世代に届くSNSマーケティング・インフルエンサー施策に強みを持つ会社です。ホテルニューオータニ大阪のナイトプール企画では、Instagramのみで830万インプレッションに届きました。ラウンドワン・HIS・三井不動産の案件も担当しています。記事とSNSの割り振りからご相談いただけます。