SNSマーケティングに取り組むかどうかを決めようとすると、メリットの箇条書きばかりが出てきます。低コスト、拡散力、認知度の向上。どれも間違いではありませんが、そのままでは自社に当てはまるかどうかが分かりません。
この記事でわかること
- SNSマーケティングのメリット6つと出る時期
- 「低コスト」の内訳とデメリット3つ
- 媒体ごとのメリットの違い
- 向いている場合と向かない場合
- 取り組むときの進め方
自社が取りに行くメリットを2〜3つ選び、取り組むか見送るかを自分の条件で決められます。
SNSマーケティングのメリット6つ【一覧】
SNSマーケティングのメリットは6つあります。すぐ出るのは、届く人数が増える・第三者の言葉として伝わる・反応が数字で残るの3つです。続けた先に出るのは、顧客との接点が続く・素材を他の場所でも使える・採用の応募にも使えるの3つです。どれが出るかは、選ぶ手法によって決まります。

6つのメリットの一覧
自社が選ぶ手法の行だけを見てください。選ばない手法からしか出ないメリットは、待っても出てきません。
| メリット | メリットが得られる主な手法 | メリットが得られるまでの期間 |
|---|---|---|
| ① 届く人数が増える | SNS広告・インフルエンサー施策 | 広告は当日、インフルエンサー施策は数週間 |
| ② 第三者の言葉として伝わる | インフルエンサー施策・ユーザー投稿の活用 | 数週間 |
| ③ 反応が数字で残る | 5つすべて | 広告は当日、アカウント運用は1か月目 |
| ④ 顧客との接点が切れずに続く | アカウント運用・ユーザー投稿の活用 | 3〜6か月 |
| ⑤ 作った素材を他の場所でも使える | アカウント運用・インフルエンサー施策・SNS広告 | 素材を作った時点 |
| ⑥ 採用の応募にも同じアカウントを使える | アカウント運用・SNS広告 | 3〜6か月 |
よく挙がる「低コスト」は、この6つに入れていません。現金で出る額と社内の時間に分けなければ、自社の負担は判断できないためです。
手法とメリットの対応は1対1ではありません。③のように、5つの手法すべてから出るものもあります。
SNSマーケティングとは
SNSマーケティングとは、SNSを使った5つの取り組みをまとめた呼び名です。アカウント運用、SNS広告、インフルエンサー施策、ユーザー投稿の活用、ソーシャルリスニングの5つを指します。
ユーザー投稿の活用とは、顧客が自分で投稿した写真や感想を紹介する取り組みです。ソーシャルリスニングは、SNS上の書き込みを集めて商品の改善に使う取り組みを指します。
メリットの一覧が自社に当てはめにくいのは、この5つの成果が1つにまとまっているためです。たとえば拡散力は、広告とインフルエンサー施策の性質です。アカウントを開設した翌日に出るものではありません。
すぐ出るメリットと時間がかかるメリット
急ぐ理由があるなら、選ぶのはSNS広告かインフルエンサー施策です。5つの手法は、成果が出る速さで2つに分かれます。
- 成果がすぐ出る手法:SNS広告とインフルエンサー施策。費用を払って届ける量を買う形です。届く人数・第三者の言葉・反応の数字が、数日から数週間で動きます
- 成果が出るまで3〜6か月かかる手法:アカウント運用、ユーザー投稿の活用、ソーシャルリスニング。積み上げた分だけ出る形です。顧客との接点・素材の使い回し・採用への転用が、あとから出ます
社内で期待がずれるのは、この2つを分けずに話すときです。予算をかけずにアカウント運用から始めた場合、3か月では届く人数は大きく変わりません。広告に出せば、当日から数字は動きます。
【メリット1〜3】すぐ出るメリット
すぐ出る3つのメリットは、届く人数・第三者の言葉・反応の数字です。どれも大きさは、起用する人数や広告費で変わります。
① 届く人数が増える
届く人数は、かけた費用の大きさで変わります。インプレッションは画面に表示された回数です。リーチは、届いた人の数を指します。
ホテルニューオータニ大阪では、株式会社FIZがナイトプールの集客企画を支援しました。依頼した発信者は合計56名です。内訳はInstagram側が41名、TikTok側が15名でした。Instagram側の数字だけで、インプレッションが830万、リーチが625万に届いています。施策からの3週間で、連動する宿泊プランの稼働率も大きく伸びました。
この規模は、インフルエンサーの起用費を前提にしています。自社アカウントの投稿だけで同じ数字は出ません。届く量のメリットを取りに行くなら、いくら払うかを先に決めることになります。
広告を使う場合は、届ける相手を条件で絞れます。年代・地域・関心の3つで配信先を指定できるためです。1人に届けるための費用は、絞るほど上がります。
投稿が短期間で大きく広がることもあります。ただし、それを前提に計画は立てられません。広がる回数は、こちらで決められないためです。
② 第三者の言葉として伝わる
2つ目のメリットは、伝える人が自社ではなくなることです。同じ内容でも、企業の投稿と、使った人の投稿では受け取られ方が変わります。
この形を作る手法は2つです。インフルエンサー施策は、依頼して投稿してもらう形になります。ユーザー投稿の活用は、顧客が自分から出した投稿を紹介する形です。
進める前に確かめることが2つあります。依頼して投稿してもらう場合は、広告であることが分かる表示をします。顧客の投稿を紹介する場合は、本人の許可を取ってから使います。表示のルールは媒体ごとに違います。企画を決めるときに確認してください。
③ 反応が数字で残る
3つ目のメリットは、出した結果が数字で返ってくることです。チラシや看板では、見た人が何に反応したかまでは分かりません。SNSでは投稿ごとに残ります。
見る数字は3つで足ります。保存は、あとでもう一度見るために残された数です。シェアは、他の人へ送られた数を指します。プロフィールの表示は、投稿から見に来た人の数です。いずれも、見た人が次の動きに進んだことを表します。
月に1度、反応の多い投稿と少ない投稿を並べます。共通点が見えれば、翌月に作るものが決まります。
SNS上の書き込みを集めれば、商品への要望も拾えます。これがソーシャルリスニングです。問い合わせとして届く前の声が見えます。
分かるのは反応の数であって、見た人の属性までは分かりません。年代や職業まで知りたい場合は、アンケートなど別の手段が要ります。読む人がいなければ、このメリットは出ません。数字は自動でたまりますが、読む作業は自動になりません。
【メリット4〜6】続けると出るメリット
3〜6か月かかる3つのメリットは、顧客との接点・素材の使い回し・採用への転用です。広告と違い、止めた日に消えません。そのかわり、成果が見えるまで積み上げる期間が必要になります。
④ 顧客との接点が切れずに続く
一度購入した顧客と、もう一度つながる手段として、アカウント運用は向いています。フォローされていれば、費用を追加しなくても情報が届きます。新商品や催しの告知も、その日のうちに出せます。
広告との違いは、止めたときに残るかどうかです。広告は配信を止めた日に露出が消えます。アカウントは投稿が残り、フォロワーとの接点も残ります。
コメントや返信で、やり取りが双方向になる点も広告と違います。質問に答えた記録は、同じことを知りたい人にも読まれます。投稿の中身と答え方が重なると、その会社の印象が形になっていきます。これがブランドの印象として積み上がる部分です。
見る数字は、フォロワーの数ではありません。投稿に反応した人の割合です。数が少なくても割合が高ければ、接点は保てています。
何度も来てもらう事業では、来場のあとも接点が続くかどうかが次の来場を左右します。
⑤ 作った素材を他の場所でも使える
投稿のために作った写真や動画は、SNSの中だけのものではありません。自社サイト、店頭の掲示、営業資料、社内報にも回せます。投稿から自社サイトへ誘導することもできます。
素材を作る費用は、使う場所の数で割って考えられます。1本の動画を3か所で使えば、1か所あたりの負担は3分の1です。
催しや季節の企画で撮った素材も、その期間だけのものではありません。翌年の告知や、取引先への案内にも回せます。毎回ゼロから作らずに済みます。
使い回すつもりなら、撮影の時点で縦と横の両方を押さえてください。縦型で撮った動画を横長の画面に置くと、左右の余白が目立ちます。
⑥ 採用の応募にも同じアカウントを使える
職場の雰囲気や働く人の様子は、文字だけの求人情報では伝わりにくい部分です。写真や動画のほうが伝わります。応募の前に見てもらえるため、入社後のずれも減らせます。
商品の紹介と採用の発信を、1つのアカウントで扱うか分けるかは先に決めてください。混ざると、どちらの投稿も目的がぼやけます。分ける場合も、撮影日を共通にすれば手間は抑えられます。
採用が目的なら、測る数字は応募の動きに絞れます。追う数字が1つになるため、続けるかどうかも決めやすくなります。
「低コスト」の内訳
SNSマーケティングが低コストと言われる根拠は、アカウントの開設に費用がかからない点にあります。ただし、実際の負担の大半は担当者の時間です。現金で出るのは編集アプリの月額程度で、千円台に収まります。自社でやるか、外に出すか、広告まで広げるかで、この2つの比率が入れ替わります。
現金で出る費用
自社で始める場合、現金で出る額は小さく済みます。撮影は手持ちのスマートフォンで足り、追加の機材も要りません。
編集アプリには、費用のかからないものもあります。有料版でも、多くは月額数百円から千数百円です。代表的なCanva Proは、1人あたり年払いで11,800円です(2026年9月時点の公式価格)。
見落とされるのは、担当者の時間です。時間には請求書が来ませんが、給与という形で費用は発生しています。社内で費用を聞かれたら、この2つを分けて答えてください。
1本あたりの作業時間
時間の量は、投稿の本数と形式で決まります。目安は、静止画1本におよそ1時間です。短い動画1本では2〜3時間かかります。
担当者1名の兼務なら、月4本が出発点になります。この場合、月に必要な時間は4〜8時間です。担当者の時給を掛ければ、実質の費用が出ます。
| 月の本数と形式 | 月に必要な時間の目安 |
|---|---|
| 静止画4本 | 約4時間 |
| 静止画4本+短い動画1本 | 約6〜7時間 |
| 静止画6本+短い動画2本 | 約10〜12時間 |
この時間に、撮影場所への移動は含みません。社内の確認を待つ日数も別です。承認の工程がある会社では、公開までさらに時間がかかります。
進め方ごとの負担の違い
負担は3つの形に分かれます。社内の時間、外注費、広告費です。どこまでやるかで、どれが増えるかが変わります。
| 進め方 | 現金で出る額 | 社内の時間 |
|---|---|---|
| 自社で投稿を作る | 月に千円台(編集アプリの程度) | 月4〜8時間(月4本の場合) |
| 運用を外に出す | 月額10万〜50万円、初期費用0〜30万円 | 素材の提供と内容の確認が残る |
| 広告まで広げる | 上の外注費に広告費が加わる | 外に出す場合とほぼ同じ |
外に出しても、社内の時間は0にはなりません。商品の情報を出す作業と、内容を確かめる作業は自社に残ります。
外注費は、依頼する範囲で決まります。投稿だけを任せる場合と、戦略の設計まで任せる場合では、別のサービスになります。
広告まで広げる場合は、下限を先に確かめてください。手数料の目安は広告費の20%です。ただし、月5万円程度の最低手数料を設けている場合があります。この2つから逆算すると、広告費は月25万円が実務上の下限になります。下回ると、実質の負担率が跳ね上がります。
SNSマーケティングのデメリット3つ
デメリットは3つあります。更新が止まること、メリットが出るまで時間がかかること、炎上です。最も損が大きいのは炎上ではなく、更新が止まることです。起きる頻度がはるかに高いためです。
デメリット① 更新が止まる
投稿が止まるのは、担当者が兼務で、他の業務が立て込んだときです。
止まったときに失うものは3つあります。
- 最後の投稿が古いままになり、見た人に「今は動いていない」と伝わる
- 再開しても、フォロワーの反応はすぐには戻らない
- 社内に「やってみたが成果は出なかった」という記録だけが残る
重いのは、社内に残る記録です。この記録があると、次に予算を取るときの説明が難しくなります。
原因のほとんどは、本数を多く設定しすぎたことにあります。対策は本数を下げることです。月8本で2か月止まるより、月2本を1年続けるほうが結果は残ります。
改善を続ける体制も、同じ理由で先に決めます。確保できる時間は、今週ではなく繁忙期の週で数えてください。
デメリット② メリットが出るまで時間がかかる
時間のかかり方は、手法で違います。同じ「時間がかかる」でも、当日から数か月まで幅があります。
| 手法 | 数字が動き始める時期 |
|---|---|
| SNS広告 | 配信した当日 |
| インフルエンサー施策 | 投稿から数週間 |
| アカウント運用 | 3〜6か月 |
| ユーザー投稿の活用 | 参加の設計しだい。単発の企画なら会期中 |
| ソーシャルリスニング | 声が一定量たまるまで待つ |
急ぐ理由があるのに、アカウント運用だけで始めると期待に届きません。反対に、単発の施策へ半年後の成果を求めても続きません。
判断の時期は、始める前に決めてください。アカウント運用なら3か月後が目安です。
時間がかかる理由の1つは、どの投稿が表示されるかを媒体側の仕組みが決めている点にあります。投稿した相手全員に届くわけではありません。仕組みも、使われ方も変わります。四半期に1度、媒体の公式の案内を見る日を決めておくと、変化に気づけます。
デメリット③ 炎上と備え
炎上は、起きる頻度こそ低いものの、起きたときの損が大きいデメリットです。多くは投稿の中身そのものより、確認の工程が抜けたことから起きます。
備えは3つで足ります。
- 投稿前の確認を1名に決める:合議にすると確認が甘くなり、公開も遅れます
- 触れない題材を先に決める:政治・宗教・災害・他社への批判を一覧にします
- 起きたときの連絡先を決める:誰に第一報を入れるかを紙に書いておきます
一度出した投稿は、消しても引用や画面の保存の形で残ります。投稿を消すかどうかは、その場で判断しないでください。事実に誤りがあれば訂正します。表現の問題なら、経緯を説明する形になります。
社外秘の情報や、顧客が写り込んだ写真の扱いも確認の項目に入れてください。依頼して投稿してもらう場合は、広告であることの表示も同じく確認します。
媒体ごとのメリットの違い
幅広い年代に届けたいならLINEやYouTube、若い層に届けたいならInstagramやTikTokです。同じSNSマーケティングでも、選ぶ媒体で取りやすいメリットが変わります。媒体を決める前に、狙う年代がその媒体にいるかを確かめてください。
SNSごとの取りやすいメリット
商材が写真1枚で伝わるならInstagramが候補になります。使い方や体験の流れを見せる必要があるなら、TikTokやYouTubeです。
| 媒体 | 主な利用層 | 取りやすいメリット |
|---|---|---|
| LINE | 全年代。70代まで広い | 顧客との接点が続く。既存の顧客への告知 |
| YouTube | 全年代。60代まで7割を超える | 素材の使い回し。長く見られる説明の動画 |
| 10代から40代が厚い | 届く人数・第三者の言葉・素材の使い回し | |
| X(旧Twitter) | 20代から40代が厚い | 届く人数。短い告知と、書き込みを集める用途 |
| TikTok | 年代が下がるほど厚い | 届く人数。新しい層との最初の接点 |
| 30代から50代に寄る | 顧客との接点が続く。法人向けの告知 |
1つに絞れないうちは、2つまでに留めてください。本数が同じなら、媒体を増やすほど1媒体あたりの投稿が減ります。
媒体ごとの利用者の年代
媒体は、狙う年代の利用率で選びます。感覚で選ぶと、社内で反対されたときに説明できません。
出典は総務省情報通信政策研究所の令和7年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書です。2025年12月に13〜79歳の男女1,800人を調べ、2026年6月に公表されました。20代はInstagramを82.6%、TikTokを61.5%が使っています。60代になると、Instagramは36.1%、TikTokは21.2%です。LINEは全年代で92.9%、70代でも77.8%が使っています。
50代以上を狙うなら、TikTokに投じても届きにくくなります。年代の条件が先に決まっていれば、媒体は1つか2つに絞れます。届けたい層がその媒体にいない場合は、SNS以外の接点を選ぶほうが早く届きます。
向いている場合と向かない場合
取り組むかどうかは、メリットの数ではなく4つの関門で決まります。目的・媒体・時間・3か月の4つを、順に通るかどうかで見ます。1つでも通らなければ、その時点で見送ってください。

取り組むかを決める4つの関門
4つは、独立した確認項目ではありません。前の関門を通った場合だけ、次へ進みます。
- ステップ1 目的:認知・獲得・関係維持・採用のどれか1つに絞れているか
- ステップ2 媒体:届けたい層が、その媒体にいるか
- ステップ3 時間:週に確保できる時間があるか。繁忙期の週で数える
- ステップ4 3か月:判断の時期まで続けられるか
目的が決まらないうちに媒体を調べても、選ぶ基準がありません。媒体が決まらないうちに時間を数えても、必要な本数が出ません。通らないまま始めると、更新が止まる形で終わります。
見送ったときの代わりの手
見送るという判断は、失敗ではありません。通らなかった関門ごとに、次の手があります。
| 通らなかった関門 | 代わりの手 |
|---|---|
| ステップ1 目的が複数ある | 期を区切り、3か月ごとに1つずつ扱う |
| ステップ2 層がその媒体にいない | SNS以外の接点を選ぶ。媒体を変えて確かめ直す |
| ステップ3 時間がない | 制作だけを外に出す。または本数を月2本に下げる |
| ステップ4 3か月待てない | 広告かインフルエンサー施策を単発で使う |
時間が足りない場合に外へ出すなら、任せられる範囲を先に確かめてください。
目的が1つに決まらない場合は、外に出しても同じところで止まります。先に社内で絞ってください。
取り組むときの進め方
進め方は4つのステップです。目的を決め、媒体を選び、本数を決め、月に1度振り返ります。
進め方の4つのステップ
各ステップで決めることは1つずつです。
- ステップ1 目的を決める:認知・獲得・関係維持・採用から1つ選び、数える数字も1つ決めます
- ステップ2 媒体を選ぶ:狙う年代の利用率で1つか2つに絞ります
- ステップ3 本数を決める:繁忙期の週に確保できる時間から逆算します
- ステップ4 振り返る:月に1度、反応の多い投稿と少ない投稿を並べます
急ぎの告知がある場合は、ステップ2で広告を足します。配信した当日から数字が動くためです。
競合との違いの確かめ方
確かめるのは3つです。3つとも競合と同じなら、見る人にとって選ぶ理由がありません。
- 取り上げている題材:同じ商品・同じ季節の話題ばかりになっていないか
- 写真の撮り方:同じ構図、同じ明るさになっていないか
- 書き出しの一文:投稿の1行目が入れ替えても通じる文になっていないか
変えるのは題材ではなく、誰が話しているかです。作った人・使った顧客・働く人のどれを出すかで、同じ商品でも見え方が変わります。
続けるための体制
続くかどうかは、体制を決めた時点でほぼ決まります。決めるのは3つです。
- 投稿する人:撮影と編集を担当する人。兼務なら他の業務との割り振りまで決めます
- 数字を読む人:月に1度、反応を並べて次の題材を決める人
- 確認する人:公開前に1名。合議にしません
3つを1人で兼ねる場合は、本数を月2本から始めてください。人が増えたときに本数を上げます。担当が変わる日も先に想定し、投稿の作り方を書き残しておくと止まりにくくなります。
株式会社FIZが支援した事例
メリットの大きさは、事例の数字で見たほうが早く伝わります。ただし、数字をそのまま自社の目標に置くことはできません。体制と期間が違えば、届く水準も変わります。
ホテル:ナイトプールの集客企画
Instagram側だけで、インプレッション830万・リーチ625万に届いた事例です。ホテルニューオータニ大阪のナイトプールイベントで、インフルエンサー施策を担当しました。Instagramで41名、TikTokで15名、合計56名に依頼しています。
3週間で、連動する宿泊プランの稼働率も大きく上がりました。取れたメリットは①の届く人数です。期間が決まっている企画で、短期に届く量を作る形になります。詳細はホテルニューオータニ大阪 ナイトプールイベントの実績ページにあります。
エンタメ施設:新サービスの紹介
取れたメリットは①の届く人数と、④の顧客との接点です。ラウンドワンのスポッチャで、新サービスのプロモーションを担当しました。TikTokとInstagramの両方で発信しています。
施設の新サービスは、言葉だけでは伝わりにくい対象です。実際に遊んでいる様子を動画で見せる形にしました。内容はROUND1 スポッチャ新サービスプロモーションの実績ページに掲載しています。
自治体・地域の催し:公式アカウントの運用
取れたメリットは⑤の素材の使い回しです。東京都中央区観光商業まつりで、Instagram公式アカウントの運用を担当しました。クライアントは読売ISです。
会期のある催しでは、告知・会期中・会期後で出す内容が変わります。会期中に撮った素材を、そのあとの告知にも回しました。毎年くり返す催しなら、翌年の告知にも同じ素材を使えます。内容は東京都中央区観光商業まつり Instagramアカウント運用の実績ページに掲載しています。
採用:応募を目的にしたアカウントの運用
取れたメリットは⑥の採用への転用です。採用を目的にしたTikTokとInstagramのアカウント運用を担当しました。商品の紹介ではなく、働く人と職場の様子を出す設計です。
求人情報だけでは伝わらない部分を、写真と動画で補う形になります。内容は採用TikTok・Instagram SNSアカウント運用の実績ページに掲載しています。
SNSマーケティングのメリットに関するよくある質問
中小企業でもメリットはありますか
あります。ただし、取りに行くメリットが変わります。届く人数を増やすメリットは、起用費や広告費の大きさで差が出ます。一方、反応が数字で残るメリットと、素材を他の場所でも使えるメリットは規模に左右されません。手元にある素材と、割ける時間から選んでください。
複数のSNSを同時に始めてもよいですか
始めるのは1つか2つまでにしてください。媒体が増えるほど、反応が集まらず、どの媒体が向いていたかも分からなくなります。2つ目を足す目安は、1つ目を3か月続けられたときです。素材を使い回せる組み合わせから足すと、時間は増えません。
競合が始めているから、という理由で始めてよいですか
その理由だけでは足りません。競合がいる媒体に、自社のターゲットがいるとは限らないためです。確かめるのは2つです。狙う年代がその媒体にいるか、自社が出せる題材があるか。この2つが揃っていれば、競合の有無に関係なく候補になります。揃っていなければ、同じ媒体に出しても選ぶ理由を作れません。
炎上が怖いので見送る、という判断はありますか
炎上だけを理由にした見送りは勧めません。確認の工程を決めれば、多くは防げるためです。見送るかどうかは、目的・媒体・時間・3か月の4つの関門で判断してください。ただし、投稿前の確認を誰も担えない体制であれば、見送る理由になります。
まとめ
SNSマーケティングで得られるものは、届く人数から採用への転用まで幅があり、どれが出るかは選ぶ手法と媒体で変わります。取り組むかどうかは、メリットの数ではなく、自社の条件がそろうかで決めてください。次は、4つの関門を自社の条件で1つずつ通してみてください。
株式会社FIZは、Z世代に届くSNSマーケティング・インフルエンサー施策に強みを持つ会社です。ホテルニューオータニ大阪のナイトプール企画では、Instagramのみで830万インプレッションを記録しました。ラウンドワンのエンタメ施設、中央区観光商業まつりの公式アカウント、採用を目的にしたアカウントの運用も手がけています。「自社の条件で取り組むべきか」を相談したい方は、お問い合わせページからご連絡ください。