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Instagram広告の運用代行|3つの手段の使い分け

Instagram広告の運用代行|3つの手段の使い分け

Instagramで成果を出す手段は広告だけではありません。アカウント運用とインフルエンサー施策があり、この3つは役割が違います。広告は止めると流入も止まり、アカウント運用は立ち上がりに時間がかかります。インフルエンサー施策はその中間で、短期間に広く届きます。3つすべてに十分な予算を割ける企業は多くありません。どれに寄せるかを決めないまま運用代行を探すと、提案をそのまま受けることになります。この記事ではまず、Instagram広告の運用代行に任せられる範囲を整理します。そのうえで3つの手段の違いと、自社の目的から配分を決める手順を示します。さらに、一社にまとめて頼む場合の利点と確認点をまとめます。株式会社FIZは、Instagramの広告運用とインフルエンサー施策を同じチームで手がけています。読み終える頃には、今期どこに予算を置くかを自分で決められる状態になっているはずです。

Instagram広告の運用代行に任せられる範囲

Instagram広告の運用代行は、Meta広告の管理画面からの配信をまとめて任せるサービスです。配信の設計・入札の調整・素材の制作・改善・レポートが基本の範囲です。インスタグラム広告運用代行と書かれることもありますが、指しているものは同じです。ただしInstagram広告は、自社アカウントの名義で表示されます。そのためプロフィールと直近の投稿は、代行の範囲の外に残ります。

代行会社が担当する業務——配信設計・入札調整・クリエイティブ・改善・レポート

任せられる業務は5つの工程に分かれます。工程ごとに、Instagramで特に見るところが違います。

工程 中身 Instagramで特に見るところ
配信設計 目的・届ける相手・予算の割り振りを決める 面ごとに求められる縦横比が違うため、先に出す面を決める
入札調整 入札の方法と1日の予算を調整する 縦型動画は視聴の初速で配分が動くため、日次で確認する
クリエイティブ制作 画像・縦型動画・広告文を作る 9対16の縦型と1対1の正方形を作り分ける
改善 成績の悪い組み合わせを止め、素材を差し替える 保存数とプロフィールへの遷移数まで見て素材を選ぶ
レポート 実績と、次に変える箇所をまとめる 広告をきっかけにしたフォローの増加も並べて見る

5つのうち、素材の制作だけが契約から外れていることがあります。支給した素材の編集までを含む見積もりと、撮影から作る見積もりでは金額の意味が変わります。

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自社に残る仕事——商品情報の提供と表現の最終確認

外部に任せても、発注側に残る作業があります。次の4つです。

  • 商品・店舗の正確な情報(価格・期間・対象・条件)を渡す
  • 撮影する場所と時間を確保し、社内の許可を取る
  • 広告文と素材の表現を最終確認する
  • 広告からプロフィールに来た人が見る画面を整える

4つ目は見落とされやすい作業です。Instagram広告は自社アカウントの名前つきで表示されます。アカウント名をタップした人は、そのままプロフィールに移動します。そこで投稿が3件しかなければ、広告の成績が良くても検討は止まります。広告の受け皿を用意するのは、発注側の仕事です。

インスタ広告が出る4つの配信面——フィード・リール・ストーリーズ・発見タブ

Instagram広告が出る場所は主に4つあります。フィード・リール・ストーリーズ・発見タブです。同じ素材を4つに流しても、見られ方が揃いません。

  • フィード:指を止めて見る。1枚目の画像と最初の1行で判断される
  • リール:音つきで流れてくる。冒頭の1〜2秒で離脱が決まる
  • ストーリーズ:全画面で数秒。文字は大きく、要素は少なくする
  • 発見タブ:画像の1枚目だけが並ぶ。文字なしでも中身が伝わる絵が要る

実務で決め手になるのは「どの面に出すか」ではありません。「どの面用の素材を月に何本作れるか」です。作れる本数が1種類ぶんなら、面も1つに絞るほうが判断が早くなります。

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Instagramで成果を出す3つの手段は役割が違う

Instagramで使える手段は、広告・アカウント運用・インフルエンサー施策の3つです。3つは届く速さ・持続性・費用の出方がそれぞれ違います。同じ「Instagram施策」として並べると、どれに寄せるかを決められません。

広告——狙った相手にすぐ届く。止めると流入も止まる

広告の強みは速さと指定のしやすさです。予算を入れた日から配信が始まります。地域・年齢・興味関心のほか、既存の顧客に似た層を指定することもできます。

一方で、止めた翌日には表示がなくなります。積み上がるものは残りません。広告で得られるのは、出している期間の流入です。

数字が日次で見える点も特徴です。表示回数・クリック数・獲得件数と獲得単価が翌日に分かります。素材を3〜5本並べて配信し、成績の悪いものから差し替える進め方が基本になります。向いているのは、繁忙期の前や新店の開業前のように期限がある獲得です。

アカウント運用——積み上がるが時間がかかる

アカウント運用は、自社アカウントの投稿を積み上げる施策です。投稿はプロフィールに残ります。検討している人が過去の投稿をさかのぼり、行くかどうかを判断します。

弱点は立ち上がりの遅さです。傾向が見えるまでに3〜6カ月かかります。今月の獲得件数を動かす手段にはなりません。

代わりに、広告とインフルエンサー施策の着地点になります。広告で興味を持った人も、インフルエンサーの投稿を見た人も、最後はプロフィールを見ます。そこに世界観と実際の様子が並んでいるかが、問い合わせの一歩前を左右します。

インフルエンサー施策——他人の信用を借りて短期間に広く届く

インフルエンサー施策は、他人のアカウントの信用を借りる手段です。広告では言いにくい「実際に行ってよかった」を、本人の言葉で出せます。フォロワーにとっては広告枠ではなく、日常の投稿の中で目に入ります。

投稿日を決められるため、短期間に山を作れます。ただし投稿単位で終わるため、持続性は広告より短いと考えてください。費用はインフルエンサーへの報酬と、人選や進行を担うディレクション費が中心です。

あわせて確認したいのが投稿の二次利用です。投稿を自社の広告素材として使える契約にできる場合があります。広告への転用を考えているなら、人選に入る前に二次利用の範囲と期間を確認してください。後から交渉すると、追加費用が発生することがあります。

3つを比べる表(届く速さ・持続性・費用の出方・向く目的)

3つの違いを1つの表にまとめます。

手段 届く速さ 持続性 費用の出方 向く目的
広告 出稿した日から 止めると流入も止まる 広告費+手数料。毎月出る 期限のある獲得
アカウント運用 3〜6カ月 投稿がプロフィールに残る 月額固定。毎月出る 指名で選ばれる状態を作る
インフルエンサー施策 2〜4週間 投稿単位で終わる 起用と施策の単位で出る 短期間に広く知らせる

予算配分を決めるときに見るのは「持続性」の列です。今期の数字を作る手段と、来期に残る手段は別だと分かります。

3つの予算配分をどう決めるか

配分は次の順で決まります。今期の目的を1つ決め、その目的に合う手段を主役にし、残りを受け皿と検証に回します。成果が出にくいのは、3つに均等に割る形です。どの手段にも立ち上がりに必要な最低量があり、均等割りではその量に届かないためです。

配分は「目的」から順に決まる

今期の目的を1つ決める(獲得・認知・指名の増加)

先に決めるのは会社ではなく目的です。目的は次の3つのどれかに収まります。追う数字も分かれます。

  1. 獲得:問い合わせ・予約・購入の件数と、1件あたりの獲得単価
  2. 認知:到達した人数と、そのうち初めて見た人の割合
  3. 指名の増加:商品名やアカウント名での検索数、プロフィールへの訪問数

3つとも挙げると、どの手段も最低量に届きません。半期で1つに絞ってください。絞れない場合は、今期の事業計画でいちばん締め切りが近い数字を選ぶと決まります。

獲得が目的なら広告に寄せる

獲得を狙う期は、広告を主役にします。件数と獲得単価が日次で見えるため、目標との差をその月のうちに詰められるからです。

配分の例を1つ挙げます。月100万円をInstagram施策に使う場合の組み方です。

内訳 金額 中身
広告費 50万円 配信そのものに使う金額
運用手数料 10万円 広告費連動型で20%として計算
素材制作 20万円 縦型動画と画像の制作
アカウント運用 20万円 広告の受け皿を維持する最低量

広告費の50万円に手数料20%を足すと60万円です。残る40万円を素材とアカウント運用に分けています。ここで素材制作をゼロにすると、差し替えが止まり獲得単価が戻らなくなります。

獲得単価が目標に届かないとき、素材を差し替えても改善しないことがあります。その場合は、広告の外側を疑ってください。プロフィールが更新されていない、口コミが見つからない、といった理由で検討が止まっている可能性があります。広告単体で解こうとすると、この原因は見つかりません。

短期間に広く知られたいならインフルエンサーを厚くする——830万インプレッションの例

認知を一気に広げたい期は、インフルエンサー施策を厚くします。投稿日を揃えられるため、短い期間に到達を集められるからです。

ホテルニューオータニ大阪のナイトプールイベントは、株式会社FIZが担当した施策です。起用したのはInstagramのインフルエンサー41名と、TikTokのインフルエンサー15名の計56名です。Instagramだけで830万インプレッション、625万リーチに達しました。施策のあと3週間で、連動する宿泊プランの稼働率が大きく伸びています。同じホテルではサマープールのリブランディングも担当しました。

この規模の投資を判断するときは、広告に置き換えて比べてください。同じ到達を広告だけで買ったらいくらかかるかを計算し、起用費と並べます。数字が近いなら、人の言葉で語られる分だけインフルエンサー施策のほうが残るものが多くなります。

注意点は時期です。インフルエンサー施策は投稿日に山が来ます。繁忙期の入り口や販売開始の直前に合わせないと、到達はあっても予約につながりません。

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来年以降の資産を作るならアカウント運用を残す

予算を削るときに最初に候補になるのがアカウント運用です。広告とインフルエンサー施策は当月に数字が出るため、残す判断がしやすいからです。逆にアカウント運用は、止めても翌月の数字がすぐには落ちません。

それでも最低量は残してください。広告とインフルエンサー施策で来た人が、最後にプロフィールを見るためです。半年前の投稿が最新のままだと、いま動いている商品なのかが読み取れません。

削り方にも順番があります。投稿の本数を半分にする前に、投稿の種類を絞ってください。フィードを止めてリールだけ残す、という形です。種類を絞れば1本あたりの作り込みを保てます。本数だけを減らすと、更新が止まったアカウントに近づきます。

あわせて、指名検索の数とプロフィールへの訪問数を毎月記録してください。アカウント運用の成果はこの2つに出ます。記録がないと、翌期に予算を戻す根拠を作れません。

一社にまとめるか、分けて頼むか

まとめる利点は素材の使い回しと世界観の統一です。分ける利点は、それぞれの領域の専門性です。分かれ目は、社内に3つの施策をつなぐ担当を置けるかどうかです。置けないなら、まとめたほうが進みます。

頼み方は「社内の体制」で決まる

まとめる利点——素材の使い回しと世界観の統一

1社にまとめる最大の利点は、撮影を1回で済ませられることです。広告用の縦型動画、投稿用の画像、インフルエンサーに渡す素材を、同じ撮影日にまとめて作れます。撮影日を1日に集約すると、同じ費用で使える素材の数が増えます。

2つ目の利点は世界観の統一です。広告の色や文字の出方がプロフィールと揃っていると、タップした人が同じ場所に着いた感覚になります。別々の会社に頼むと、ここがずれやすくなります。

3つ目は反応の受け渡しです。保存の多かった投稿を広告に回す、という流れが1社の中で完結します。分けている場合は、発注側が数字を持ち回って共有することになります。

分ける利点——各領域の専門性

分けて頼む利点は、それぞれの専門性を選べることです。入札と計測の設定は経験の差が出る領域で、運用型広告だけを扱う会社もあります。インフルエンサーの人選は、抱えているネットワークの広さで結果が変わります。領域ごとに強い会社を選べるのが、分ける形の価値です。

代わりに、間をつなぐ作業が発注側に残ります。素材の共有、投稿日の調整、数字の突き合わせです。月次の報告も3本に増え、それぞれ形式が違います。この工数を社内で持てるかが判断の分かれ目になります。

外注しない選択肢も同じように検討してください。実際には次の3つの形があります。

  • すべて社内で回す:月に素材を3本以上作れて、数字を見る担当がいるなら成立します
  • 広告だけ外に出す:アカウント運用は社内に残し、入札と計測だけ任せる形です
  • 制作だけ外に出す:配信の操作は社内で行い、縦型動画や画像だけ発注する形です

判断の基準は、月に用意できる素材の本数です。本数が確保できないなら、配信の設定を外注しても改善は止まります。

まとめて頼むときに確認する3つのこと(撮影の可否・素材の本数・キャスティングの範囲)

1社にまとめる場合は、提案を受ける前に次の3点を聞いてください。3つとも数で答えてもらいます。

  1. 撮影の可否:撮影に来るのか、支給した素材の編集だけか。来る場合は年間の回数と、1回の拘束時間
  2. 素材の本数:月に何本作るか。広告用と投稿用の内訳、そのうち縦型動画が何本か
  3. キャスティングの範囲:自社で抱えている人から選ぶのか、都度探すのか。二次利用の交渉まで含むか

3つに数で答えが返ってきたら、最後に担当の体制を聞いてください。広告・アカウント運用・インフルエンサー施策を同じチームが見るのか、社内の別部署に分かれるのかです。別部署に分かれる場合、1社にまとめる利点は薄くなります。

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Instagram広告の運用代行に関するよくある質問

インスタ広告は広告費いくらから運用代行に頼めますか

広告費連動型で頼む場合、月25万円が目安の下限になります。最低手数料が月5万円で手数料率が20%の場合、これを下回ると実質の負担率が上がるためです。

下限に届かない場合の選択肢は3つあります。固定報酬型で受ける会社を探すか、制作だけを外注するか、出稿する時期を絞って集中させるかです。

アカウント運用も一緒に頼めますか

対応する会社と、広告だけを扱う会社に分かれます。両方を掲げていても、社内で別の部署が担当していることがあります。

確認の仕方は1つです。「広告とアカウント運用は同じチームが見ますか」と聞いてください。同じチームなら、投稿の反応を広告に反映するまでの日数が短くなります。

素材は自社で用意する必要がありますか

契約の範囲で分かれます。撮影を含む契約なら、素材の用意は不要です。編集のみの契約では、元になる写真と動画を自社から渡します。

どちらの場合も、商品や店舗の一次情報は自社から出す必要があります。価格・提供期間・対象者・条件です。ここが曖昧なままだと、広告文の確認に時間がかかります。

広告アカウントの所有権はどちらに残りますか

自社の名義で作り、代行会社に権限を渡す形が基本です。この形なら、契約が終わったときに配信の履歴と計測の設定が手元に残ります。

Instagram広告では、もう1つ確認する点があります。自社のInstagramアカウントと広告アカウントをつなぐ設定です。このつなぎの管理権限も自社側に置いてください。

まとめ:先に決めるのは会社ではなく、予算をどこに置くか

Instagram広告の運用代行について、要点を整理します。

  • 任せられるのは配信設計・入札調整・素材制作・改善・レポートの5工程。広告の受け皿になるプロフィールは発注側に残る
  • Instagramで使える手段は3つ。広告は速いが止まると終わり、アカウント運用は遅いが残り、インフルエンサー施策は短期間に広く届く
  • 配分は今期の目的を1つ決めてから配る。3つに均等に割ると、どれも最低量に届かない
  • 1社にまとめる利点は撮影の集約と世界観の統一。分ける利点は領域ごとの専門性で、間をつなぐ工数は発注側に残る
  • まとめて頼むときは、撮影の可否・素材の本数・キャスティングの範囲を数で聞く

まずは今期の目的を1つだけ書き出すことから始めてみてください。目的が決まれば、主役にする手段もそこから決まります。

株式会社FIZは、Z世代に届くSNSマーケティング・インフルエンサー施策に強みを持つ会社です。Instagramの広告運用・アカウント運用・インフルエンサー施策を同じチームが担当します。1回の撮影で作った素材を、3つの施策に回せる体制です。ホテルニューオータニ大阪のほか、ラウンドワン・HIS・三井不動産の施策を手がけてきました。「自社の場合はどこに予算を置くべきか」を相談したい方は、お問い合わせページからお気軽にお問い合わせください。