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TikTok広告の運用代行|広告の種類と素材の作り方

TikTok広告の運用代行|広告の種類と素材の作り方

TikTok広告を出したいのに、どの型を選ぶかで止まっていないでしょうか。TikTok広告には5つの型があり、予算が数十万円の企業が実際に選べるのは2つです。TopViewなどの3つは数百万円規模の枠を買う純広告で、多くの企業には向きません。残るのはインフィード広告と、既存の投稿をそのまま広告として配信するスパーク広告です。この2つは動画素材が要るため、月に何本作れるかが成果を決めます。TikTokは同じ動画の反応が落ちるのが早く、素材が尽きた時点で出稿が止まります。この記事では5つの型を予算帯で切り分け、手元の投稿を広告に使う仕組みを説明します。さらに必要な本数と費用の内訳、依頼先への確認事項をまとめます。株式会社FIZはTikTokのクリエイター起用と動画制作を手がけてきました。読み終える頃には、自社の予算で選ぶべき型が決まり、動画を何本用意すべきかを見積に書けるようになります。

TikTok広告の5つの型と、予算で選べるもの

TikTok広告の型は5つあります。ただし、どれを選べるかは月の広告費でほぼ決まります。数百万円規模の枠を買う純広告が3つ、数十万円から運用できるものが2つという内訳です。予算が上がると、選べる幅は入れ替わるのではなく積み増されます。まず素材の検証ができ、次に獲得の積み上げが乗り、その上に純広告の枠買いが加わる関係です。

純広告は「運用型の上」に乗る

この記事は広告の出稿に絞って説明します。

予算数百万円以上の純広告(TopView・ブランドハッシュタグチャレンジ・ブランドエフェクト)

純広告は、掲載枠や企画そのものを買い取る形の広告です。日単位で枠を押さえるため、金額は数百万円規模になります。テレビCMの枠を買う感覚に近い買い方です。

型 何が起きるか 主な目的
TopView アプリを開いた直後に全画面で動画が流れる 短期間で一気に認知を取る
ブランドハッシュタグチャレンジ 指定のハッシュタグで投稿を募る企画枠を持つ ユーザーの投稿を巻き込む
ブランドエフェクト 自社専用のエフェクトを作り、使ってもらう ブランド体験を配布する

この3つが向いているのは、全国規模の新商品発表や、開催日が決まっているキャンペーンです。

逆に、月の広告費が数十万円の段階では検討の対象になりません。提案を受けたときは、枠の買い取り額と自社の年間予算を並べて判断してください。

月数十万円から始められる2つ(インフィード広告・スパーク広告)

運用型として日々調整できるのは、インフィード広告とスパーク広告の2つです。どちらも日予算を決めて配信し、反応を見ながら金額と対象を動かせます。

  • インフィード広告:おすすめフィードの投稿と投稿の間に流れる動画広告。広告用に作った動画を入稿して配信する
  • スパーク広告:すでにTikTokに投稿されている動画を、そのまま広告として配信する仕組み。自社アカウントの投稿でも、クリエイターの投稿でも使える

この2つは、どちらか一方を選ぶ必要はありません。同じ予算の中で並行して配信し、反応を比べる進め方が現実的です。

予算帯と選べる型の早見表

月の広告費ごとに、選べる型と置くべき目的を整理します。

月の広告費 選べる型 この段階の目的
10万〜30万円 インフィード・スパーク 反応する素材と配信対象を見つける(検証)
30万〜100万円 インフィード・スパーク(配信量を増やす) 当たった素材に予算を寄せ、獲得を積み上げる
数百万円以上 上の2つ+純広告 発売日・開催日に合わせて認知を一斉に取る

注意したいのは、下の段を飛ばすと当たり外れが1回で決まる点です。運用型で素材の当たりを見つけてから枠を買う順序のほうが、金額の無駄が出ません。

課金の仕組みと予算の下限(CPC・CPM)

運用型の課金は、クリック単位(CPC)と表示1,000回単位(CPM)が基本です。どちらで課金されるかは、キャンペーンで選ぶ目的によって決まります。

ただし、TikTokは広告の単価を公表していません。代行会社が公開しているCPC・CPMの目安は、記事によって数倍の差があります。自社の商材の単価は、実際に配信して測るしかありません。見積で提示された単価は、目標値ではなく出発点として扱ってください。

一方、予算の下限は媒体側で決まっています。TikTok広告マネージャーの案内では、キャンペーンの日予算・通算予算は50米ドル以上です。広告セットの日予算は20米ドル以上とされています。出所は媒体のヘルプ(予算について)です。

この下限は媒体の条件で、代行会社が受ける下限とは別です。商談では、次の2点を数字で確認してください。

  • 最低出稿額(媒体側の下限と、代行会社が受ける下限の両方)
  • 目標とする獲得単価を、何を根拠に置いているか

手元の投稿を広告にする——スパーク広告の考え方

スパーク広告は、すでに投稿されている動画をそのまま広告として配信する仕組みです。広告用に新しく作り直す必要がありません。反応が取れている投稿を選んで配信できるため、当たりを確認した素材から始められます。

既存の投稿をそのまま配信できる仕組み

配信できるのは、自社アカウントの投稿と、他アカウントの投稿の2種類です。他アカウントの投稿を使う場合は、投稿主が発行する許諾のコードを受け取って設定します。

通常の広告と違うのは、投稿の見た目がそのまま残る点です。投稿者のアカウント名が表示され、いいねやコメントも引き継がれます。配信で得た再生・いいね・コメント・フォローは、もとの投稿に帰属します(Spark Adsについて)。動画をタップした人は投稿主のアカウントに移動するため、広告費がフォロワー獲得にも働きます。

広告っぽさが出にくく、反応が落ちにくい理由

TikTokの利用者は、広告として作られた動画を数秒で飛ばします。画面の作り、音の入り方、字幕の置き方が普段の投稿と違うため、見た瞬間に判別できるからです。

スパーク広告は、普段の投稿そのものを配信します。見慣れた形をしているため、飛ばされる前に最初の数秒を見てもらえる確率が上がります。

もう1つの利点は素材選びの精度です。投稿の中から、保存や完視聴の数字が良かったものを選んで配信できます。反応の分からない新作を入稿するより、失敗の幅が小さくなります。

アカウント運用やクリエイター起用と地続きになる

この仕組みがあるため、アカウント運用と広告は別々の施策ではなくなります。日々の投稿が、そのまま広告素材の在庫になるという関係です。

手元にあるもの 広告での使い方
自社アカウントの過去投稿 反応が良かったものをスパーク広告で配信し、届く範囲を広げる
クリエイターに作ってもらった動画 許諾を得てスパーク広告にし、第三者の語り口のまま配信する
広告用に制作した動画 インフィード広告として配信し、投稿との反応差を比べる

企業が語るより、使った人が語るほうが受け取られやすい場面があります。クリエイターの動画をそのまま配信できるのは、この点で向いています。

使うときの条件(許諾・権利の扱い)

スパーク広告は他人の投稿を扱うため、契約と権利の確認が前提になります。次の4項目は、起用や発注の段階で書面で決めておいてください。

  1. 許諾のコードの有効期限をどれだけ取るか(投稿主がコードを作るときに期間を選ぶ)
  2. 出演者の肖像を広告として使ってよいか(投稿の許諾と広告配信の許諾は別に扱う)
  3. 使っている音源を広告で使えるか(普段の投稿で使える楽曲と範囲が違う)
  4. 配信を止めたあと、投稿を残すか削除するか

1つ目は、期限が切れると配信が自動で止まる点に注意してください。配信したい期間より長い期限で発行してもらうのが安全です。選べる期間は媒体の画面で変わることがあるため、発注前に最新の表示を確認します。

3つ目については、広告に使える楽曲がTikTok側でまとめられています(商用音楽ライブラリについて)。普段の投稿で使った楽曲が、そのまま広告で使えるとは限りません。

契約書に「広告配信での二次利用」の条項がないと、あとから配信できないことがあります。起用の見積の段階で、二次利用の範囲と追加費用の有無を確認してください。

動画素材は何本必要か——消耗の速さから逆算する

TikTok広告で最初に詰まるのは、設定ではなく素材の本数です。同じ動画を配信し続けると反応は必ず落ち、差し替える素材がなければ出稿が止まります。必要な本数は、差し替えの頻度から逆算して決めます。

必要な本数は「逆算」で決まる

同じ動画の反応が落ちるまでの目安

反応が落ちる理由は2つあります。1つは、同じ人に同じ動画が何度も表示されることです。もう1つは、TikTokでは音源や見せ方の流行が短い周期で入れ替わる点です。

2つ目の要因があるため、TikTokの素材の寿命は他の媒体より短くなります。半年前に反応の良かった型を、そのまま出し続けても数字は戻りません。

判断は期間ではなく数字で行います。配信量が十分に貯まったうえで、同じ広告セット内の他の素材より反応が下がったものから順に外してください。

月あたりの必要本数と、制作費の考え方

運用型広告では、1つの広告セットに3〜5本の素材を置くのが目安です。比べる相手がないと、反応の良し悪しの理由が分かりません。

ここから必要本数を逆算します。1広告セットに4本を置き、月2回の差し替えで毎回1〜2本を入れ替えるとします。この場合、新しく用意する素材は月に2〜4本です。若年層に向ける場合は入れ替えが早まるため、月4〜6本で見積もるほうが安全です。

制作費の考え方も、この本数に紐づけます。仮の条件を置いた計算例を示します。

項目 仮の条件 金額
広告費 日1万円×30日 30万円
制作費 新規素材4本×1本5万円 20万円
運用手数料 広告費の20% 6万円
月の合計 — 56万円

この計算で分かるのは、制作費が広告費に対して軽くない点です。広告費だけで予算を組むと、2ヶ月目に素材を作る金額が残りません。1本あたりの単価は、編集だけなら数千円から、撮影と出演者の手配を含むと十数万円まで動きます。

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クリエイターに作ってもらう場合——56名起用で830万インプレッションの例

素材を社内で作りきれない場合、クリエイターに作ってもらう方法があります。作られた動画は、許諾を得ればスパーク広告の素材としても配信できます。

株式会社FIZが支援したホテルニューオータニ大阪のナイトプール企画がその例です。起用したのはTikTokのクリエイター15名と、Instagramのクリエイター41名の計56名です。Instagram側だけで830万インプレッション・625万リーチに届きました。3週間で、ナイトプールと連動した宿泊プランの稼働率が大きく伸びています。

この形の利点は、切り口の違う素材が一度に複数本そろうことです。社内で1本ずつ企画するより、試せる幅が広がります。

同じ考え方は、施設の集客や採用の場面でも使えます。エンタメ施設のプロモーションや採用目的のSNS運用が近い例です。撮れる現場があること自体が、素材の本数を確保するうえで有利に働きます。

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素材が尽きて出稿が止まる事態を防ぐ

出稿が止まる原因のほとんどは、予算ではなく素材切れです。次の4つを先に決めておくと、途中で止まりません。

  1. 撮影日をまとめる(1日の撮影で複数本分の素材を確保する)
  2. 配信開始前に在庫を持つ(初月の4本に加え、翌月分の2本を先に作る)
  3. 差し替えの本数を契約に書く(月に何本まで新規制作されるかを明記する)
  4. 反応の良かった素材の型を記録する(当たった切り口を次の企画の出発点にする)

2つ目は見落とされがちです。配信を始めてから制作に入ると、初回の差し替えに間に合いません。

TikTok広告運用代行の費用と、確認する4つのこと

TikTok広告運用代行の費用は、運用手数料・初期費用・クリエイティブ制作費の3つに分かれます。金額の差が最も出るのは制作費の条件です。同じ月額でも、月に作れる本数が違えば総額の意味が変わります。

運用手数料・初期費用・クリエイティブ制作費の3つ

3つの内訳と、見積で確かめる点を整理します。

費用の種類 金額の出方 確かめる点
運用手数料 広告費の20%前後を基準にする会社が多い 最低手数料の金額があるか。広告費が小さいと割高になる
初期費用 広告アカウントの開設・計測の設定にかかる 無料の会社もあり幅が大きい。どこまでの設定作業が含まれるか
クリエイティブ制作費 本数と制作方法で決まる 手数料に含むのか、別請求なのか

初期費用は、金額そのものより中身の確認が先です。計測タグの設置やコンバージョンの設定まで含むのか、アカウント開設だけなのかで作業量が変わります。見積書の行に金額と作業範囲を並べて書いてもらってください。

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① 制作費が手数料に含まれるか、月に何本か

最初に聞くのはこの1問です。「クリエイティブ制作は含まれますか」だけでは足りません。含まれる場合も、月に何本までかで中身が変わります。

聞き方を具体にしてください。「月に新規で何本制作されますか」「その本数を超えた分は1本いくらですか」の2つを数字で受け取ります。前章の逆算で出した必要本数と並べれば、その見積が自社の差し替え頻度に足りるかが判断できます。

本数の条件が書かれていない見積は、比較の土台に乗りません。同じ月額の2社でも、月2本と月6本では1本あたりの負担が3倍違います。

② 撮影まで対応できるか、編集だけか

次に、制作の範囲を確かめます。撮影から行うのか、自社が渡した素材の編集だけなのかで、金額も自社の手間も変わります。

  • 編集のみ:素材の撮影は自社。店舗や施設での撮影に社内の稼働が必要になる
  • 撮影を含む:撮影日の調整・機材・撮影スタッフを代行会社が手配する
  • 出演者の手配を含む:演者やクリエイターのキャスティングまで任せる

撮れる現場と協力できる担当者が社内にいるなら、編集のみで費用を抑えられます。見積の段階で、撮影日に自社が何を用意するのかを文章で確認してください。

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③ 広告アカウントの名義はどちらか

広告アカウントを自社名義で作るか、代行会社の名義で作るかを確認します。名義によって、契約が終わったあとに手元に残るものが変わります。

自社名義であれば、配信の履歴と学習の蓄積がそのまま残ります。代行会社の名義だと、乗り換えのときに数字ごと引き継げないことがあります。

確認する項目 聞き方
名義 広告アカウントはどちらの名義で開設しますか
権限 契約中、自社は管理画面を見られますか
終了後 契約終了時に配信データと素材の権利はどう扱われますか

3つ目は素材の権利にも関わります。制作した動画の権利が代行会社に残る契約だと、乗り換え後に同じ素材を使えません。

④ アカウント運用と一緒に頼めるか

最後に、アカウント運用も同じ会社に頼めるかを確認します。スパーク広告を使う前提なら、この点が素材の本数に直結します。

日々の投稿を作っているチームが広告も見ていれば、反応の良かった投稿をすぐ配信に回せます。分かれている場合は、投稿の実績データを広告側に渡す仕組みが必要です。渡し方を決めていないと、在庫が使われないまま眠ります。

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TikTok広告の運用代行に関するよくある質問

広告費はいくらから始められますか

運用型のインフィード広告とスパーク広告は、日予算を決めて配信するため少額から始められます。ただし検証として意味のある量を配信するには、月10万円台を1つの目安としてください。

金額を絞るより、配信対象を絞ることを先に考えます。狭い範囲に十分な量を当てるほうが、広い範囲に薄く配信するより判断材料が得られます。

自社にアカウントがなくても広告は出せますか

インフィード広告は、広告用のアカウントがあれば配信できます。ただしスパーク広告は既存の投稿を配信する仕組みなので、自社の投稿かクリエイターの投稿のどちらかが必要です。

アカウントを持たずに始める場合は、クリエイターの投稿を許諾を得て配信する形が現実的です。並行して自社アカウントを育てると、翌月以降の素材の在庫が増えます。

動画は自社で用意しないといけませんか

代行会社が制作まで担う契約が一般的です。ただし前述のとおり、含まれる本数と制作の範囲は会社ごとに違います。

自社で用意する場合も、撮影した素材を渡して編集だけ任せる形が選べます。撮れる現場がある業種なら、この形が費用と本数の両面で有利になります。

アカウント運用と広告はどちらを先にやるべきですか

期限のある目標があるなら、広告から始めるほうが早く数字が出ます。配信の対象と金額を自分で決められるためです。

期限がなく、素材と知見を自社に蓄えたい場合は、アカウント運用を先に立ち上げる順序が向いています。投稿の反応が分かってから広告に回すと、素材選びの精度が上がります。両方を同時に始められる予算があるなら、スパーク広告を接点にして1つの設計にまとめる形が無駄になりません。

まとめ:予算で型を絞り、素材の本数から逆算する

TikTok広告の運用代行について、要点を整理します。

  • 5つの型のうち、月数十万円の予算で選べるのはインフィード広告とスパーク広告の2つ。純広告3つは数百万円規模の枠買い
  • スパーク広告は既存の投稿をそのまま配信する仕組み。アカウントの投稿とクリエイターの動画が広告素材の在庫になる
  • 素材は消耗する。1広告セットに3〜5本を置き、差し替え頻度から月の新規本数を逆算する
  • 費用は運用手数料・初期費用・制作費の3つ。差が出るのは制作費の本数条件
  • 見積では、制作本数・撮影の範囲・広告アカウントの名義・アカウント運用との併用の4点を数字と書面で確認する

まずは、いま手元にあるTikTokの投稿とクリエイターの動画が何本あるかを数えてみてください。その本数が、スパーク広告で明日から配信できる素材の在庫です。

株式会社FIZは、Z世代に届くSNSマーケティング・インフルエンサー施策に強みを持つ会社です。クリエイターの起用・動画制作・配信を同じチームで設計するため、素材を切らさずに運用できます。ホテルニューオータニ大阪の施策では、クリエイター56名を起用しました。Instagram側で830万インプレッションを記録しています。自社の予算でどの型から始めるべきかは、お問い合わせページからご相談ください。