インスタ運用代行の見積を会社から受け取ったあとで、「個人に頼めば予算に収まるのでは」という案が出てきます。ただ、調べても出てくるのは「個人は安い」「ただしリスクがある」という同じ話ばかりです。安い代わりに何が無くなるのかは、どこにも書かれていません。自社の場合に頼んでよいのかが、判断できないままです。
この記事でわかること
- 個人・運用代行会社・社内運用の違い
- 個人に頼むメリットとデメリット
- 個人への依頼が向く会社と向かない会社
- 個人の探し方と見極め方
- 任せる前に決めることと切り替える時期
自社の状態を根拠に、個人に頼むか会社に戻すかを決められます。
インスタ運用代行の個人と会社の違い
インスタ運用代行は、個人・フリーランスにも頼めます。会社に頼む場合と変わるのは、金額よりも外に出る作業の範囲です。個人に頼むと外に出るのは投稿の制作と入稿が中心で、毎月の企画と数字の振り返りは自社に戻ります。運用代行そのものは、Instagramアカウントの運用にかかる作業を外部に任せる仕組みです。
個人・運用代行会社・社内の比較
3つの違いは、金額・任せられる範囲・止まったときの代わりの3か所に出ます。個人は月額が最も低く、そのぶん自社に戻る作業が多くなります。社内でやる場合は外に出る費用がありませんが、担当者の時間がそのまま費用になります。
| 比べる項目 | 個人・フリーランス | 運用代行会社 | 社内でやる |
|---|---|---|---|
| 月額の目安 | 月3万〜10万円 | 中心帯は月15万〜30万円 | 外に出る費用は無い(担当者の時間が要る) |
| 毎月の企画 | 自社で決めて渡す | 会社が立てて提案する | 自社が立てる |
| 投稿の制作と入稿 | 任せられる | 任せられる | 自社で作る |
| 撮影と動画制作 | 撮影済みの素材を渡す前提になりやすい | 社内に体制を持つ会社なら任せられる | 自社で撮る |
| 広告運用 | 受けられる人は限られる | 扱う会社が多い | 自社で設定する |
| 数字の振り返り | 数字のまとめまで。次の打ち手は自社 | まとめと次の提案まで | 自社で読む |
| 手が止まったときの代わり | 代わりの担当はいない | 担当を替えられる | 別の社員に振る |
| 契約の柔軟さ | 月単位で始めやすい | 3か月や6か月の最低契約期間を置く会社がある | 契約そのものが無い |
見る順番は、金額の行ではありません。自社に戻ってくる行がどれかを先に決めると、3つのうちどれが合うかが決まります。
個人に任せやすい作業と頼みにくい作業
個人に任せやすいのは、素材と方針がそろった状態で手を動かす作業です。頼みにくくなるのは、複数の役割が同じ期間に並行して動く作業です。1名で受ける形のため、同時に走る仕事の本数に上限が出ます。
| 任せやすい作業 | 頼みにくくなる作業 | 頼みにくくなる理由 |
|---|---|---|
| 投稿画像とリール動画の制作 | 撮影の手配と当日の進行 | 人と場所の手配が同じ日に集まる |
| 投稿文の作成と入稿 | 広告の配信と予算の調整 | 配信中の見直しが別の作業として毎日入る |
| コメントへの一次返信 | インフルエンサーの人選と交渉 | 相手ごとのやり取りが同時に並ぶ |
| 月末の数字のまとめ | 複数の媒体の同時運用 | 媒体ごとに作る形式と本数が変わる |
頼みにくくなる作業も、量が少なければ受けられます。今後1年でこれらがどのくらい発生するかを、依頼する前に確かめてください。
頼み方は2つに分かれます。作業そのものを代わりに引き受けてもらうか、社内で回せるように助言だけを受けるかです。助言を受ける形はコンサルや内製化支援と呼ばれ、手を動かす作業は自社に残ります。個人に頼む場合も、どちらを求めているかを最初に伝えてください。
個人と会社の月額の幅
個人に頼んだ場合の月額は3万〜10万円、Instagram運用代行会社の中心帯は月15万〜30万円です。この幅は値引きの差ではなく、外に出す作業の数の差です。
金額だけを並べても、依頼先は決まりません。同じ月6万円でも、月4本と月12本では1本にかけられる時間が3倍違うためです。比べるときは、月額ではなく1本あたりの金額に直してください。
料金の決め方にも型があります。月額を固定する形、投稿1本ごとに決める形、単発で頼む形の3つです。
費用が下がる理由
費用の差は、外に出た作業の層の数で決まります。投稿1本が公開されるまでには3つの層があり、個人に頼むと外に出るのは一番下の1層です。残りの2層は自社に戻ります。
3つの層は下から順に、「投稿の制作と入稿」「毎月の企画」「数字の振り返りと次の打ち手」です。「投稿の制作と入稿」は、画像や動画を作って公開する作業です。「毎月の企画」は、翌月に何を何本出すかを決める作業です。「数字の振り返りと次の打ち手」は、反応を読んで次に何を変えるかを決める作業です。

運用代行会社に頼む場合は、3つの層がまとめて外に出ます。個人に頼む場合は、上の2層を社内の誰が持つのかを検討の時点で決めてください。決めないまま始めると、翌月の題材が出ない月に投稿が止まります。
個人に頼むメリット3つ
個人に頼む利点は3つです。月額が下がること、提案から制作まで同じ人が担当すること、伝えたことがそのまま届いて修正が早いことです。3つとも、1名で受ける形から生まれます。
1 月額が下がる
月額は3万〜10万円で、会社の中心帯である月15万〜30万円より低い位置から始められます。最低契約期間を置かず、月単位で区切れることもあります。まず投稿を止めないことが目的なら、小さく始めて続く形を先に作れます。
金額が下がるぶん、任せられるのは制作と入稿が中心になります。予算が合わずに外注そのものを見送っていた場合は、範囲を絞って始める選択肢になります。
2 提案から制作まで、同じ人が担当する
窓口と作る人が同じため、途中で担当が替わって進め方が変わることがありません。会社に頼む場合は、商談の担当と毎月の制作の担当が別になることがあります。個人に頼むと、打ち合わせで話した相手がそのまま毎月の投稿を作ります。
そのため、契約前に見せてもらう投稿は、その人自身が作ったものかを必ず確かめてください。見た投稿の作り方と表現の癖が、そのまま毎月の成果物になります。
3 修正が早い
間に人が入らないため、修正の依頼から反映までが短くなります。「この写真を差し替えたい」という連絡が、作る人に直接届きます。会社に頼む場合は、窓口から制作へ渡る工程が1つ増えます。
急ぎの差し替えが多い業種では、この速さがそのまま公開日の守りやすさになります。催しの前日に文言を直す、開始が延びた告知を作り替える、といった場面で差が出ます。
個人に頼むデメリット3つ
個人に頼むと起きるのは、1名で受ける形から来る3つのことです。受けられる作業の量と種類に上限があること、手が止まったときに代わりがいないこと。3つ目は、進め方と品質の幅を始める前に読みにくいことです。3つとも人の良し悪しではなく、体制の形から生まれます。
1 作業の量と種類の上限
1名で受けるため、同じ期間に並行して動かせる作業の数に上限が出ます。撮影の手配・広告の配信・インフルエンサーの起用が重なると、上限に当たります。上限は人によって違うので、契約の前に数で聞いてください。
聞き方は2つです。「いま何件のアカウントを担当していますか」「1か月に作れる本数の上限は何本ですか」。数で答えが返らない場合は、最初の月の本数を少なめに置いて始めてください。
2 代わりの人がいない
体調や他の仕事の都合で手が止まると、その月の投稿も止まります。会社に頼む場合は担当を替えられますが、1名で受ける契約にはその仕組みがありません。止まる場面を想定に入れて、何日返信が無ければどうするかを先に決めておきます。
株式会社FIZが手がけた株式会社RERISEのSNSアカウント運用は、複数の担当で分担して続けた例です。フォロワーは5,225人、動画の再生は合計300万回を超えました。開始から2か月で、1本あたりの平均再生は18,000回以上です。応募も10名に届いています(いずれも2024年9月時点)。
続いた理由は本数ではなく、企画と振り返りを担当が分かれて持っていたことです。個人に頼む場合は、企画と振り返りを自社側で持つ形になります。
3 進め方と品質の幅
個人ごとに進め方が違うため、始める前に品質を読みにくくなります。会社のように、社内の確認の工程が決まっているとは限らないためです。投稿前に誰が確認するかを、自社側で決めておいてください。
特に決めておくのは、コメントとDMへの対応です。返信の基準が無いまま任せると、答え方の判断が相手に委ねられます。
個人への依頼が向く会社と向かない会社
成立するかどうかは、予算ではなく社内に残っているもので決まります。必要なのは、企画を出せる人・撮影済みの素材・投稿前の確認を返す速さの3つです。3つがそろっていれば、制作と入稿を外に出すだけで運用は回ります。

社内に必要な3つ
3つは並列の選択肢ではなく、すべてがそろって初めて成立します。1つでも欠けると、欠けた場所で運用が止まります。
- 企画を出せる人がいる——翌月に何を何本出すかを決められる人です。新商品や催しの情報を持つ人と、毎月話せることも要ります
- 撮影済みの素材がある——撮ってある写真と動画が、翌月ぶんの投稿数に足りている状態です。足りなければ撮影の手配が先に要ります
- 投稿前の確認を返す速さがある——受け取った案に3営業日以内で可否を返せる体制です。滞ると、相手は次の制作に進めません
1つでも欠けるなら、制作だけを外に出しても運用は前に進みません。その場合は、企画から任せられる運用代行会社を検討してください。
運用代行会社が見る4つの点
運用代行会社が相談を受けたとき、個人で回るかどうかは4点で分かれます。素材が撮影済みか、確認する人が1人か複数部署か、期限の決まった催しがあるか、媒体が1つか複数かです。4点とも個人で回りやすい側なら、制作を個人に出して回ります。
| 見る点 | 個人で回りやすい | 1名では回りにくい |
|---|---|---|
| 素材 | 撮影済みの写真と動画がある | 毎月新しく撮る必要がある |
| 確認する人 | 1人で可否を返せる | 複数の部署の確認が要る |
| 期限 | 公開日を動かせる | 開催日が決まった催しがある |
| 媒体 | Instagramだけ | InstagramとTikTokなど複数 |
1名では回りにくい側に1つでも当てはまるなら、外に出す範囲を制作だけに絞っても運用は回りません。
企画から相談したい場合
「何を発信すればよいか」から相談したい段階では、個人への依頼は噛み合いません。個人に出せるのは制作と入稿が中心で、毎月の題材を決める作業は含まれないためです。制作だけを頼むと、題材を発注側が考え続けることになります。
確かめ方は1つです。翌月の投稿12本の題材を、いま自社だけで書き出せるかを試してください。書き出せないなら、外に出すべきなのは制作ではなく企画です。
金額だけで選ぶ場合
金額だけで個人を選ぶと、浮いた費用と同じだけ担当者の時間が減ります。企画と振り返りが自社に戻るためです。会社の見積が月20万円、個人が月6万円なら、見かけの差は月14万円です。
実際に浮いた額は、14万円ではありません。企画と振り返りに使う時間を1か月だけ記録し、担当者の時給を掛けてください。その金額を14万円から引いた額が、実際に浮いた費用です。
個人と会社の組み合わせ
個人か会社かは、二者択一ではありません。「毎月の企画」と「数字の振り返りと次の打ち手」だけを会社に依頼し、投稿の制作と入稿を個人に頼む形も取れます。3つの層のうち、どれを誰に渡すかは分けて決められます。
決めておくのは2つです。投稿の題材と本数を誰が決めるか、個人に渡す指示を誰が作るかです。会社側には、制作を含まない範囲で見積を出してもらってください。
個人の探し方と見極め方
探す経路は4つあり、経路ごとに確かめられることが変わります。どの経路で探しても、共通して見るのは他社のアカウントを代行した実績です。自分のアカウントを伸ばした実績とは、別のものとして扱ってください。
探す4つの経路
4つの経路は、確かめやすいことと費用の出方、途中で止まったときの扱いが違います。初めて個人に頼むなら、金額の差ではなく止まったときの扱いで選んでください。
| 経路 | 確かめやすいこと | 費用の出方 | 途中で止まったときの扱い |
|---|---|---|---|
| クラウドソーシングのサイト(ランサーズ・クラウドワークスなど) | 過去の取引の件数と評価 | 依頼額に手数料が乗る | 運営に相談できる仕組みがある |
| SNSから直接 | 本人の発信の質と頻度 | 取り決めがそのまま金額になる | 自社で交渉することになる |
| 知人の紹介 | 実際に依頼した人の感想 | 相場が分かりにくくなりやすい | 紹介者との関係に影響する |
| エージェント | 事前に選ばれた候補 | 仲介の手数料が加わる | 代わりの人を立ててもらえる場合がある |
1つの経路に絞る必要はありません。同じ条件を複数の経路に出し、返ってきた内容を並べて比べてください。
出品ページで分かること
出品ページ(ココナラなど)で分かるのは、単価・評価・販売の件数です。分からないのは、企業のアカウントを代行した経験と、同じ相手と続いた期間です。出品ページだけで決めず、足りない分は質問で埋めてください。
| 出品ページで分かること | 出品ページでは分からないこと |
|---|---|
| 1件あたりの単価と作業の時間 | 企業のアカウントを代行した件数 |
| 購入した人の評価と件数 | 同じ相手と続いた期間 |
| 納品までの流れ | 確認の往復にどう応じたか |
| 出品者の自己紹介 | 途中で止まったときの対応 |
分からないことの4つは、そのまま最初の質問になります。4つを聞いて、答えが返る相手だけを候補に残してください。
自分のアカウントの実績と代行の実績
自分のアカウントを伸ばす仕事と、他社のアカウントを代行する仕事は別物です。自分のアカウントでは、題材も表現も本人が自由に決められます。他社の代行では、相手の商材を理解し、確認の往復に合わせて作る必要があります。
片方の実績があっても、もう片方ができるとは限りません。確かめるには、質問を1つ足します。「いま代行しているアカウントは何件で、いちばん長いもので何か月目ですか」と聞いてください。
見せてもらう3つのもの
依頼する前に、次の3つを実物で見せてもらってください。説明ではなく実物で確かめると、経験の有無がその場で分かります。
- 運用したアカウント——代行したアカウントを画面で見せてもらいます。開示できない場合は、投稿の見本でも構いません
- 毎月の作業の記録——月に何本作り、どんな順序で進めたかが分かる記録です
- 成果の定義——過去の依頼で何の数字を追っていたかです。フォロワー数だけが返る場合は、保存数や来店数の経験を重ねて聞きます
毎月の作業の記録が出てこない場合は、最初の1か月で一緒に作る前提にしてください。記録が無いと、会社に切り替えるときに何も引き継げません。
打ち合わせで確かめる3つのこと
打ち合わせで聞くのは3点です。何を目標に置くか、毎月どの順で進めるか、こちらの確認が遅れたときにどうするかです。3つとも、契約後に毎月くり返される場面です。
- 目標の決め方——「うちの場合、何を目標に置くべきですか」と聞きます。フォロワー数だけで止まるか、保存数や来店数まで挙がるかを見ます
- 毎月の進め方——案の提出日、こちらが確認を返す日、公開日の3つを何日ずつで置くかを聞きます
- 確認の往復への応じ方——「こちらの確認が3日遅れたら、その月はどうなりますか」と聞きます。予定の組み直し方が返るかを見ます
相性の良し悪しは、3つの答え方に出ます。印象ではなく、答えの中身で判断してください。
最初の1か月を試す期間にする
作る速さと表現の相性は、始める前には読みきれません。いきなり6か月で契約せず、最初の1か月を試す期間として区切ってください。
1か月で見るのは3点です。約束した本数が出たか、修正の往復が何回で収まったか、こちらの確認の遅れにどう対応したかです。試す期間でも、金額と本数は先に決めておきます。
個人に任せる前に決めること
決めることは、権限・置き場・書面・表示のきまり・止まったときの扱いの5つです。5つのうち3つには、決める順序があります。ステップ1は自社名義のアカウントを作り、権限だけを渡すことです。ステップ2は写真・動画と制作データの置き場を自社側に作ることです。ステップ3は次の1か月の予定を文字で残すことです。順序を入れ替えると、止まったときに自社側に何も残りません。

アカウントの名義と権限
アカウントは、依頼する前に自社名義で作ってください。相手が作ったアカウントを後から移す作業は、本人の協力が無いと進みません。連絡が取れなくなった時点で、投稿もフォロワーも手元から離れます。
渡すのはパスワードではなく、権限です。権限とは、アカウントそのものを渡さずに、投稿などの役割だけを人ごとに分けて与える設定を指します。まずInstagramを企業向けの機能が使えるアカウントにします。次にMeta Business Suiteの「ビジネスポートフォリオ」へ登録し、メンバーとして相手を追加します。アクセス許可は、アカウントごとに割り当てます(名称は2026年9月時点のMeta公式ヘルプによる)。契約が終わったら、そのアクセス許可だけを外します。
パスワードを共有すると、外す作業がパスワードの変更になります。変更を忘れた分だけ、相手がアクセスできる状態が残ります。
写真・動画と制作データの置き場
置き場は、自社が管理する場所に作ってください。相手の端末や、相手が用意した保存先だけに置くと、終了時に手元へ残りません。
入れるのは2種類です。撮影した写真と動画そのものと、制作データです。制作データとは、文字を入れる前の画像や、切る前の動画のように、編集をやり直せる形のファイルを指します。完成した画像だけだと、文言を1か所直すにも作り直しになります。両方を毎月まとめて入れてもらってください。
書面に残す5項目
個人への依頼は、金額と本数だけを口頭で決めて始まりやすくなります。後からもめやすいのは、次の5項目です。5つとも、1枚の紙に文字で残る状態にしてください。
| 書面に残す項目 | 具体的に書くこと | 書かないとどうなるか |
|---|---|---|
| 作業の範囲 | 制作・入稿・コメント返信のどこまでか | 返信の担当が決まらない |
| 月の本数 | フィード・リール・ストーリーズの内訳 | 本数の数え方が食い違う |
| 納期 | 案の提出日と、こちらが確認を返す期限 | 公開日が毎月ずれていく |
| 秘密保持 | 発売前の情報をいつまで外に出さないか | 告知の前に内容が先に出る |
| 成果物の権利 | 写真と制作物を自社が使える範囲 | 終了後に過去の投稿を使えない |
抜けやすいのは納期と成果物の権利です。納期は「こちらが確認を返す期限」まで書いてください。何か月続ける契約か、途中で終える場合にどうするかも、同じ紙に入れます。
広告や紹介の投稿の表示
広告として配信する投稿や、商品の提供を受けて紹介する投稿では、広告であることが読む人に分かる表示が要ります。個人に任せる場合も、表示の文言と付ける位置を自社側で決めてから渡してください。相手の判断に委ねると、投稿ごとに書き方が変わります。
決めるのは3つです。広告表示の文言、付ける位置、投稿前に誰が確認するかです。
連絡が取れなくなったときの扱い
1名で受ける契約では、連絡が止まる場面を先に想定に入れます。決めるのは3つです。何日返信が無ければ終了とみなすか、アクセス許可をいつ外すか、作りかけのデータをどこに置いてもらうかです。
あわせて、次の1か月の予定を毎月文字で残し、自社側の置き場に入れてください。予定が残っていれば、途中で止まっても別の相手に同じ月の続きを頼めます。
個人から運用代行会社に切り替える時期
切り替えを考える合図は3つです。本数を増やしても数字が動かなくなったとき、撮影・広告・インフルエンサーが必要になったとき。3つ目は、複数の店舗や施設に広げるときです。どれか1つが起きた時点で、検討を始めてください。
本数を増やしても数字が動かなくなったとき
投稿の本数を増やしているのに、保存数や来店の数字が横ばいになることがあります。制作の量ではなく、毎月の企画の方針が限界に来た合図です。個人に頼んでいる範囲は制作と入稿のため、本数を増やす以外の打ち手が契約の中にありません。
確かめ方は、直近3か月の投稿を題材ごとに分けることです。同じ題材の繰り返しが半分を超えていれば、変えるべきなのは本数ではなく題材です。
撮影・広告・インフルエンサーが必要になったとき
撮影の手配、広告の配信、インフルエンサーの起用が加わると、1名で受けられる量を超えます。どれも同じ期間に、別々のやり取りが並行するためです。
株式会社FIZが担当したホテルニューオータニ大阪のナイトプール施策では、合計56名の発信者に依頼しました。内訳はInstagramが41名、TikTokが15名です。表示された回数(インプレッション)はInstagram分だけで830万、届いた人数(リーチ)は625万でした。3週間で、連動した宿泊プランの稼働率が大きく上がっています。
56名の交渉と進行を、1名で抱えることはできません。
複数の店舗・施設に広げるとき
店舗ごと・施設ごとのアカウントに広げる段階も合図です。同じ題材を作り分ける作業と、全体の方針をそろえる作業が同時に発生します。担当が分かれていないと、どちらかが止まります。
媒体を増やす場合も同じです。TikTokを始めるなら、動画の本数と作る体制が変わります。
運用代行会社の選び方
会社を比べるときに見るのは3点です。撮影と動画制作を社内に持つか、広告まで扱うか、特定の業種に寄せているかです。この3点で、同じ「運用代行」でも中身が分かれます。
見る順番は、自社がいま外に出したい作業からです。撮影が要るなら撮影の体制から、広告が要るなら広告の実績から見ます。
切り替えるときに引き継ぐもの
切り替えを決めたら、次の4つを個人から受け取ってください。開始前に置き場を作っていれば、受け取る作業はほとんど終わっています。
- アカウントのアクセス許可(相手の許可を外し、新しい依頼先に付け直す)
- 撮影した写真・動画と、制作データ
- 毎月の投稿の予定と、実際に出した記録
- どの題材でどの数字が動いたかのまとめ
最も抜けやすく、最も価値があるのは、どの題材でどの数字が動いたかのまとめです。無ければ、新しい依頼先は同じ検証を最初からやり直します。
インスタ運用代行を個人に依頼するときのよくある質問
1投稿だけを頼むこともできますか
頼めます。単発で受ける形を持つ相手もいます。ただし1本だけでは、進め方と修正の往復を見きれません。相性を見るなら、1か月分をまとめて頼むほうが判断材料が増えます。
1本ごとに頼む場合は、素材と原稿を自社が用意する前提になります。企画から任せたい場合は、単発の依頼では噛み合いません。
成果が出るまでに、どのくらいかかりますか
最初の1か月で分かるのは、約束した本数が出たか、修正の往復が何回で収まったかです。題材ごとの反応の差が見えるのは、3か月ほど続けてからです。
短い期間で数字を動かしたい場合は、期限の決まった催しに合わせた施策のほうが向いています。ただしその形は、1名で受けられる量を超えやすくなります。
個人に頼むのが向いていない業種はありますか
業種そのもので分かれるのではありません。分かれるのは、確認する関係先の数と、毎月新しく撮る必要があるかどうかです。医療や金融のように表現の決まりが細かい分野では、確認する関係先が増えます。
複数の部署や外部の関係先の確認が要る場合は、往復を進行する人が別に要ります。その役割まで1名に求めると、公開日を守れなくなります。
Instagram以外のSNSも個人に頼めますか
頼めます。ただし媒体ごとに作る形式と本数が変わるため、複数の媒体を1名に任せると上限に当たりやすくなります。まず1媒体で始め、続く形を作ってから増やしてください。
まとめ
インスタ運用代行を個人に頼むと月額は下がりますが、外に出せるのは投稿の制作と入稿までです。毎月の企画と数字の振り返りは自社に残るため、社内に企画を出せる人がいれば個人に頼む形が成り立ちます。候補を探す前に、翌月の投稿12本の題材が社内だけで出そろうかを試しておくと、頼む先で迷いません。
株式会社FIZは、Z世代に届くSNSマーケティング・インフルエンサー施策に強みを持つ会社です。ホテルニューオータニ大阪のナイトプール施策では56名を起用し、3週間で830万インプレッションを記録しました。ラウンドワン・HIS・三井不動産の施策も手がけています。「自社の状態なら個人と会社のどちらに頼むべきか」を相談したい方は、ご連絡ください。
