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SNS運用代行の料金表|相場と8社の料金を比較

SNS運用代行の料金表|相場と8社の料金を比較

SNS運用代行の料金表を数社分ならべても、そのままでは比べられません。月額に含まれる投稿の本数が違い、撮影が入るかどうかも違います。「別途お見積り」とだけ書かれた行も残っています。金額の大小を決める前に、その1枚が何に対する金額なのかを読む必要があります。

この記事でわかること

  • SNS運用代行の料金の目安
  • 料金を公開している8社の比較
  • 料金表の3つの型と各行が指す作業
  • 料金表の外にかかる費用
  • 複数社の料金表の比べ方

手元の料金表から契約期間の総額を自分で出し、社内に説明できる形に書き直せます。

SNS運用代行の料金表の目安

SNS運用代行の月額は、10万〜50万円が中心です。初期費用は0〜30万円で、月額とは別に1回かかります。金額を分けるのは会社の規模ではなく、料金表に載っている業務の範囲です。

月額の価格帯ごとの業務

同じ「運用代行」という名前でも、価格帯が違えば中身は別のサービスです。

月額の目安 料金表に載る業務 向いている企業
〜10万円 投稿の代行が中心。原稿と画像は自社で用意する 企画は社内でできて、作業の手だけが足りない
20〜30万円 企画・コンテンツ制作・投稿・コメント対応・月次レポート 運用をひととおり任せたい
50万円〜 戦略設計・広告運用・インフルエンサー施策・動画制作まで 予約や来店といった事業の数字を動かしたい

手元の1枚がどの価格帯にあたるかは、3つの行があるかで見分けられます。コンテンツ制作、月次レポート、戦略設計の3つです。3つとも無い1枚は、投稿を出すところまでが範囲です。

初期費用の目安

初期費用は0〜30万円で、契約の最初に1回だけかかります。入るのは、アカウントの設計、競合の分析、プロフィールなどの初期整備です。

初期費用が0円のプランが、必ず安いとは限りません。立ち上げの設計にかかる分が、月額へ織り込まれていることがあるためです。

比べるときは、契約期間の総額に直してください。初期費用の重みは、契約期間が短いほど大きくなります。

手元の料金表との見比べ方

見比べるのは月額の数字ではなく、その月額に何が入っているかです。次の4つを、手元の料金表から書き出してください。

  • 月の投稿本数:媒体ごとに何本かを見る。本数が書かれていなければ聞く
  • 制作の方法:撮影に来るのか、支給した素材を編集するだけか
  • レポートの有無と頻度:月1回か、四半期に1回か
  • 戦略設計の有無:設計の行があるか、投稿の行だけか

4つが埋まると、自社の1枚がどの価格帯にあるかが決まります。そこから先で、金額の高い・安いを考えてください。

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SNS運用代行会社の料金を比較【一覧表】

料金を公式サイトに公開している8社の月額は、4万円台から100万円までです。表には8社を月額の安い順に並べ、先頭に個別見積型の株式会社FIZを載せています。

自社の状況に近いものを選び、表のその列を見てください。

  • 総額の上限がある → 初期費用・月額・最低契約期間の列。月額に期間をかけ、初期費用を足します
  • 撮影も頼みたい → 含まれる業務の範囲の列。撮影を含むかが分かります
  • 短い期間で試したい → 最低契約期間の列。要確認・要相談の会社には、問い合わせで期間を聞きます
会社・サービス 初期費用 月額 料金表の型 含まれる業務の範囲 最低契約期間
株式会社FIZ 要相談 要相談 個別見積型 Instagram・LINE・TikTok・X・YouTubeの運用・撮影・編集・インフルエンサー施策 要相談
Wiz「InstaTown」 33,000円〜(税込) 43,780円〜(税込) 月額プラン型(3プラン) 投稿作成・ストーリー・リール・手動運用・地図検索の対策 要確認
バケット 金額は要確認 8万円〜 月額プラン型(SNSごとに2プラン) 投稿企画・テキスト作成・クリエイティブ制作・投稿管理・定例月1回 要確認
SAKIYOMI 要確認 10万円〜 月額プラン型 戦略設計から施策の実行まで 要確認
ハーマンドット 10万円(税別。12ヶ月契約は無料) 14.8万円〜(税別) 月額プラン型(TikTokは動画1本の単価) 投稿企画・制作・投稿作業・打ち合わせ月1回・月次レポート・自社で撮影 3ヶ月
ソーシャルワイヤー「Find Model」 10万円 15万円〜 月額プラン型 企画・制作・投稿管理・分析。撮影にも対応 6ヶ月から
テテマーチ 50万円〜 40万円〜 月額プラン型(3プラン) 戦略設計・運用伴走・コンテンツ制作・分析・定例会議 6ヶ月以上
ホットリンク 要確認 50万円〜 月額プラン型 初期分析・初期設計・投稿企画・素材撮影・編集・投稿予約・定例会・レポート 6カ月
CREAVE 15万円または50万円(初回のみ) 55万円〜 月額プラン型(2プラン) アカウント運用。撮影プランは素材の撮影を含む 半年〜

2026年9月22日時点の各社公式サイトの情報です。

料金を公開していない会社がある理由

要件ごとに作業の量が変わるため、定価を置きにくい領域です。投稿の本数、撮影の有無、媒体の数が案件ごとに違います。料金を公開していないことが、金額の高さを意味するわけではありません。

ただし、問い合わせるまで金額を比べられないのは事実です。金額を出してもらうには、条件をこちらで決めて渡す必要があります。

SNS運用代行会社9社の特徴

一覧表の9社について、料金の形と任せられる業務、どんな会社に合うかを1社ずつまとめました。金額と契約の条件は、各社の表で確かめられます。

株式会社FIZ

株式会社FIZの公式サイト

Instagram・LINE・TikTok・X・YouTubeの運用を任せられる会社です。撮影・編集とインフルエンサーの起用も、同じ窓口に頼めます。企画はZ世代の社員が担当します。料金表は置かず、投稿の本数や撮影の有無といった要件を聞いてから見積を出します。

合う会社:運用とインフルエンサーの起用を分けずに頼み、自社の条件に合わせた見積がほしい会社

項目 内容
初期費用 要相談
月額 要相談
料金表の型 個別見積型
含まれる業務 Instagram・LINE・TikTok・X・YouTubeの運用、撮影・編集、インフルエンサー施策
最低契約期間 要相談
公式サイト fizjapan.com
SNS MARKETING SNSを、投稿するだけの運用から成果を生み出すマーケティングへ。 SNSマーケティング サービスを見る

Wiz「InstaTown」

Wiz「InstaTown」の公式サイト

店舗向けに、Instagramの運用と地図の検索で見つかりやすくする対策を同時に頼めるサービスです。平日1日1投稿に加え、ストーリーとリールを月4本ずつ作ります。月額は税込43,780円からの3プランで、投稿の追加はオプションで足せます。

合う会社:実店舗を持ち、地図の検索からの来店も増やしたい会社

項目 内容
初期費用 スタートアップ 33,000円/スタンダード 55,500円/プレミアム 55,500円(いずれも税込)
月額 スタートアップ 43,780円/スタンダード 55,000円/プレミアム 110,000円(いずれも税込)
料金表の型 月額プラン型(3プラン)
含まれる業務 手動運用 月100アクションまで、投稿作成 平日1日1投稿、ストーリー月4投稿、リール月4投稿、地図検索の対策
最低契約期間 要確認
公式サイト 012cloud.jp

バケット

株式会社バケットの公式サイト

プランごとに、投稿テキストやクリエイティブ制作の点数が決まっている会社です。SNSはLINE・Instagram・Xを扱い、月額はLINEライトの8万円から始まります。Instagramのベーシックなら、投稿テキスト8点とクリエイティブ制作16点が入ります。

合う会社:月額でどれだけの点数が作られるかを、契約前に数えておきたい会社

項目 内容
初期費用 金額は要確認(運用方針の策定・KGI/KPIの策定・投稿方針の策定・競合などの調査)
月額 LINE ライト 月8万円〜/LINE ベーシック 月15万円〜/Instagram ライト 月15万円〜/Instagram ベーシック 月25万円〜/Twitter ライト 月15万円〜/Twitter ベーシック 月25万円〜
料金表の型 月額プラン型(SNSごとに2プラン)
含まれる業務 投稿企画立案、投稿テキスト作成、ストーリーズ投稿作成、投稿管理、クリエイティブ制作、投稿のモニタリング、定例ミーティング月1回
最低契約期間 要確認
公式サイト bucket.co.jp

SAKIYOMI

株式会社SAKIYOMIの公式サイト

Instagramの戦略設計から施策の実行までを、一貫して任せられる会社です。テスト・面談・実績を通過したマーケターが担当に付きます。費用は月10万円からで、基本は時間に応じて決まります。

合う会社:Instagram1つに絞り、戦略から相談できる担当者を付けたい会社

項目 内容
初期費用 要確認
月額 10万円〜
料金表の型 月額プラン型
含まれる業務 Instagramの戦略設計から施策の実行までを一貫して支援
最低契約期間 要確認
公式サイト sns-sakiyomi.com

ハーマンドット

株式会社ハーマンドットの公式サイト

投稿の企画から制作・投稿作業、月1回の打ち合わせと月次レポートまでを月額で任せられる会社です。撮影・編集・デザイン・コピーも自社で制作します。12ヶ月で契約すると、10万円の初期費用がかかりません。

合う会社:1年続けると決めていて、初期費用を抑えたい会社

項目 内容
初期費用 3ヶ月・6ヶ月プランは10万円(税別)/12ヶ月プランは無料
月額 Instagram 月8投稿で29万8,000円〜(税別)/X 14万8,000円〜(税別)/TikTok 動画1本2万5,000円〜(税別・月8本〜)
料金表の型 月額プラン型(TikTokは動画1本あたりの単価に本数を掛ける)
含まれる業務 投稿企画・スケジュール作成、投稿コンテンツ制作、投稿アップ作業、打ち合わせ月1回、月次レポート
最低契約期間 3ヶ月プランから
公式サイト hermandot.co.jp

ソーシャルワイヤー「Find Model」

ソーシャルワイヤー「Find Model」の公式サイト

企画・制作・投稿管理・分析をまとめて任せられるサービスです。素材が無くても頼め、撮影・編集か、インフルエンサーによる素材づくりかを選べます。初期費用は10万円、月額は15万円からで、契約は6ヶ月からです。

合う会社:手元に写真や動画が無く、素材づくりから頼みたい会社

項目 内容
初期費用 10万円
月額 15万円〜
料金表の型 月額プラン型
含まれる業務 投稿企画・制作、投稿管理、分析レポート。撮影・編集、インフルエンサーを使った素材の用意にも対応
最低契約期間 6ヶ月から(目的や予算に合わせて設計できると記載)
公式サイト find-model.jp

テテマーチ

テテマーチ株式会社の公式サイト

戦略設計・運用伴走・分析の3つを柱に、SNSアカウントの運用を支援する会社です。初期費用は3プランとも50万円からで、契約は6ヶ月以上です。月40万円のプランでも、6ヶ月の総額は290万円からになります。

合う会社:半年の総額で290万円以上の予算を組める会社

項目 内容
初期費用 50万円〜(3プランとも)
月額 インハウスサポート 40万円〜/コンテンツサポート 60万円〜/トータルサポート 100万円〜
料金表の型 月額プラン型(3プラン)
含まれる業務 戦略設計(運用コンセプト・KGI/KPI設計・ターゲット設定)、運用伴走・コンテンツ制作、分析・改善(レポーティング・定例会議)
最低契約期間 6ヶ月以上(3プランとも)
公式サイト tetemarche.co.jp

ホットリンク

株式会社ホットリンクの公式サイト

初期のデータ分析から投稿企画、素材の撮影・編集、定例会とレポートまでを月額で任せられる会社です。コメント対応と広告運用は、オプションで足せます。月額は50万円からで、6カ月契約からです。

合う会社:コメントへの対応や広告まで、あとから広げる余地を残したい会社

項目 内容
初期費用 要確認
月額 50万円〜
料金表の型 月額プラン型
含まれる業務 初期データ分析、初期設計、投稿企画、画像・動画の素材撮影、画像・動画の編集、投稿文作成、投稿予約、定例会、レポート作成。コメント対応と広告運用はオプション
最低契約期間 6カ月契約から
公式サイト www.hottolink.co.jp

CREAVE

CREAVEの公式サイト

利用者の投稿を生み出して活かす運用と、撮影した素材で世界観をそろえる運用の2つを頼める会社です。前者のプラン名にあるUGCとは、商品やお店を利用した人が自分で投稿した写真や文章のことです。月額は55万円と86万円からで、初期費用は範囲に応じて15万円か50万円です。

合う会社:来店した人や買った人の投稿を増やし、口コミで広げたい会社

項目 内容
初期費用 初期設計のみ 15万円(初回のみ)/戦略設計を含む 50万円(初回のみ)
月額 UGC創出活用プラン 55万円〜/撮影プラン 86万円〜
料金表の型 月額プラン型(2プラン)
含まれる業務 UGC創出活用プランはUGCの創出とアカウント投稿。撮影プランは素材の撮影を含むアカウント運用
最低契約期間 半年〜
公式サイト creave.co.jp

料金表の3つの型

型は、月額プラン型・単価積み上げ型・個別見積型の3つです。どれにあたるかで、金額の決まり方も比べ方も変わります。手元の1枚を最初に見分けてください。

比べ方は「1枚の書かれ方」で決まる

月額プラン型

プラン名と月額が縦に並び、含まれる業務に印が付いている形です。払っているのは金額ではなく、印の付いた業務の組み合わせです。

読むときは、印の付いていない行から見てください。自社に必要な作業がそこにあれば、その分は別料金になります。

埋めるのは2つです。プランに含まれる投稿の本数と、プランの外に出る作業の単価です。2つが埋まらないと、月額から総額を出せません。

単価積み上げ型

作業名と単価が並び、本数を掛けて合計する形です。フィード投稿1本、リール動画1本、レポート1式のように数えます。

この型は、本数の想定を発注する側が決めないと金額が出ません。裏を返せば、本数を減らせば金額もそのまま下がります。

料金を公開している8社では、ハーマンドットのTikTokがこの形です。動画1本の単価に、月の本数を掛けて計算します。

個別見積型

金額の欄がなく、要件を聞いてから見積を出す形です。

この型だけは、比べる前に発注する側の作業が1つ増えます。条件をこちらで決めて、同じ条件で金額を出してもらう必要があります。

型ごとの比べ方

手元の1枚に何が書かれているかで、次にやることが決まります。

手元の1枚に書いてあるもの 型 比べ方
プラン名と月額が並んでいる 月額プラン型 契約期間の総額に直して並べる
作業名と単価が並んでいる 単価積み上げ型 本数を揃えて掛け算をやり直す
金額がなく、要件の欄だけがある 個別見積型 比べる前に自分で条件表を作る

3つのうち、個別見積型だけが並びの外にあります。他の2つは届いた1枚から計算を始められます。個別見積型は、条件を作るところから始まります。

金額の幅は型では決まりません。料金を公開している8社の金額も、すべて月額プラン型の書き方でした。

料金表の各行が指す作業

料金表の行は、初期費用・運用費・制作費・レポート費の4つに大きく分かれます。同じ名前でも、指している作業は会社ごとに違います。行の名前ではなく、その行で何が納品されるかで読んでください。

SNS運用代行は、アカウントの設計から投稿・分析までを外部の会社に任せる仕組みです。

初期費用

初期費用は、運用を始めるまでの準備に対する代金です。入るのは、アカウントの設計、競合の分析、プロフィールなどの初期整備です。

読むときの要点は、金額ではなく完了の条件です。「何が納品された時点で、初期費用の作業は終わりですか」と聞いてください。

答えが資料の名前で返ってくれば、範囲が決まっています。設計書・競合分析の資料・投稿方針の3点が、代表的な納品物です。

運用費・ディレクション費

ディレクション費とは、進行を取りまとめる人にかかる代金です。投稿の計画を立て、制作を手配し、公開までを進める役割を指します。

この行は、人が動く時間に対して払う費用です。そのため、何名がどれだけ関わるかで金額が変わります。

確かめるのは3つです。担当する人数、日々のやり取りをする相手、月に見込んでいる稼働の量です。

東京都中央区観光商業まつりのInstagram公式アカウントは、株式会社FIZが運用した案件です。催しに合わせた運用では、月ごとに作業の山が動きます。稼働の見込みは、平常の月と忙しい月に分けて聞くほうが正確です。

コンテンツ制作費

制作費は、静止画と動画で数え方が変わります。静止画は1枚あたり、動画は1本あたりで計算するのが一般的です。

動画の1本には、企画・撮影・編集・修正が含まれることも、編集だけのこともあります。中身が違うため、単価の数字だけでは比べられません。

見積書で確かめるのは3点です。撮影があるか、素材は誰が用意するか、修正は何回まで含むかです。

レポート費・定例費

レポート費は、数字をまとめて報告する作業の代金です。定例費は、その報告を対面やオンラインで行う打ち合わせの代金を指します。

この2行で見るのは、回数の上限です。「月1回まで」「四半期に1回」と書かれていれば、それを超えた分は別料金になります。

レポートの中身も確かめてください。数字を並べただけの自動出力か、次に何を変えるかの案が付くかで、同じ費用の価値が変わります。

商談の場で、レポートの見本を1部見せてもらうのが確実です。

料金表の外にかかる費用

総額を動かすのは、料金表の外側にある費用です。撮影の移動と拘束、修正や本数の超過分、実費で通るもの、契約が終わるときの引き継ぎの4つが代表です。契約の前に、この4つの上限を金額で決めておいてください。

撮影の移動と当日の人数

料金表には「撮影 1回◯◯円」と、1行だけ書かれていることがあります。この1行に、移動の時間と交通費、当日に来る人数が入っているとは限りません。

確かめ方は単純です。「この撮影費に、移動の時間と交通費は含まれますか」と聞いてください。

含まれない場合は、1回あたりの上限額を決めてもらいます。上限が決まれば、料金表に書かれていなくても総額に足せます。

修正回数と投稿本数の超過分

料金表には「修正2回まで」「月8本まで」のように上限が書かれています。上限そのものより、超えたときの単価が書かれているかを見てください。

超過の単価がないと、超えた月の請求額が読めません。1回あたり・1本あたりの追加額を、先に書き足してもらいます。

超過は、社内の事情でも起きます。承認する人が複数いて意見が割れると、修正の回数はすぐに上限へ届きます。

発注する側でできる対策は、投稿内容を承認する人を1人に決めることです。

実費で請求される費用

実費とは、代行会社が立て替えて、そのまま請求される費用です。代表は広告費、インフルエンサーの起用費、写真や音源といった素材の購入費です。

この3つは運用費と別の枠で動き、金額の桁も大きくなります。

株式会社FIZはホテルニューオータニ大阪のナイトプール施策を担当しました。起用したのはInstagram 41名とTikTok 15名、合わせて56名です。投稿が表示された回数はInstagramだけで830万、見た人の数は625万でした。起用する人数がそのまま実費に乗るため、この枠は月額と分けて見積もってください。

見積書では、実費の行に上限を書いてもらってください。上限のない実費が1行でもあると、稟議に出す総額が確定しません。

契約終了時の引き継ぎ費用

契約の終わり方も、料金表には書かれていません。アカウントの権限、制作した素材の元データ、投稿の方針をまとめた資料の3つが、引き継ぎの対象です。

この引き継ぎが別料金になることがあります。「解約するときに、引き継ぎの費用は発生しますか」と契約前に聞いてください。

発生する場合は、その金額も契約期間の総額に足してください。

複数社の料金表の比べ方

比べる前に、条件を5つ揃えます。そのうえで月額を契約期間の総額に直し、実費を上に積みます。この順で並べ直すと、月額の安い会社が総額では高くなることがあります。

月額の順位は「総額」で入れ替わる

先に揃える5つの条件

条件がばらばらの見積は、金額を並べても意味を持ちません。先に次の5つを自社で決めて、全社に同じ数字を渡してください。

揃える条件 決め方 揃えないとどうなるか
投稿本数 月に何本か、媒体ごとに決める 本数の多い提案が高く見える
制作方法 撮影ありか、既存素材の編集か 撮影ありの会社だけが高く見える
修正回数 月に何回までとするか決める 超過分が総額から抜ける
レポート 頻度と、報告会の有無を決める 報告会の有無で作業量が変わる
契約期間 何カ月で契約するか決める 初期費用の重みが変わる

1つでも空欄があると、各社は自社に都合のよい前提で見積を作ります。

契約期間は、最低契約期間と合わせて決めてください。料金を公開している8社でも、3ヶ月から6ヶ月以上まで幅があります。

総額の出し方

総額は3つの層でできています。下から順に、月額×契約期間、初期費用、実費です。

実際に並べてみます。次の2社は、月額だけを見るとB社が安く見えます。

  • A社:月額18万円、初期費用20万円、撮影は月額に含む
  • B社:月額15万円、初期費用10万円、撮影は1回6万円で月に1回

12カ月で計算します。A社は216万円に初期費用20万円を足して、総額236万円です。B社は180万円に初期費用10万円と撮影費72万円を足して、総額262万円になります。

月額はB社が3万円安いのに、12カ月の総額では26万円高くなりました。実費の層が上に乗ると、月額の順位はこのように入れ替わります。

つまり、料金表の月額は支払う額ではありません。3つの層を積み上げてから、初めて高い・安いを言えます。

料金表を公開していない会社の見積の並べ方

料金表がない会社には、こちらが表の列を先に決めて渡します。相手の書式に任せると、その会社だけ形の違う見積が届きます。

渡す表の列は、次の8つです。

  1. 初期費用
  2. 月額
  3. 投稿本数の内訳(媒体ごと)
  4. 撮影の回数
  5. 修正回数
  6. レポートの頻度
  7. 契約期間
  8. 実費の上限

この8列を埋めた見積を依頼すれば、料金を公開している会社と同じ表に並べられます。埋められない列があれば、その理由を聞いてください。理由が「条件次第」であれば、条件ごとの金額を2案で出してもらいます。

予算が足りないときの対処

値引きは、単価を下げてもらうことではありません。範囲・本数・期間のどれを動かすかを選ぶ作業です。頼む順序を間違えると、成果を見るための行から削られます。

値引きは「この順番」で頼む

値引きを頼む順序

順序は3つです。この順でなければ、話が前に進みません。

  1. 下げたい金額を先に決める——「あと20万円」と数で伝える
  2. 範囲・本数・期間のどれを動かすかを選ぶ——動かすものを1つに絞る
  3. 下げない行を先に言う——削ってほしくない行を相手に伝える

ステップ1を飛ばすと、相手は何を提案すればよいか分かりません。「安くなりませんか」だけでは、返ってくるのは最小プランの案内です。

ステップ2で動かせるのは、範囲・本数・期間の3つです。

動かすもの 具体的にやること 引き換えに失うもの
範囲 撮影や広告の運用を外し、投稿と分析に絞る 外した作業が社内に戻る
本数 月8本を月6本にする 試せる打ち手の数が減る
期間 6カ月を12カ月にして月額を下げる 途中でやめにくくなる

期間を延ばす形は、料金を公開している8社にも表れています。ハーマンドットは12ヶ月プランで初期費用が無料になります。

単価だけを下げると、料金表の見た目は変わらないまま中身が薄くなります。1本にかけられる時間が減るためです。

ステップ3は、削ってほしくない行を先に伝えることです。これを言わないと、相手は手を付けやすい行から削ります。

社内から出せるもの

金額を下げる前に、社内から出せるものを出してください。作業が減れば、値引きを頼まなくても総額は下がります。

  • 媒体を絞る:2媒体を1媒体にすると、制作と分析の量がそのまま減る
  • 素材を自社で用意する:撮影の回数が減り、移動費と拘束の時間も減る
  • 投稿の方針を先に決める:設計の作業が軽くなる
  • 承認の窓口を1人にする:修正の往復が減り、超過分が出にくくなる

媒体を1つに絞ると、その媒体に予算を寄せられます。

レポート・定例・戦略設計の扱い

削る順番を間違えやすいのが、レポート・定例・戦略設計の3行です。この3つは、投稿を止めないまま外せてしまいます。

しかし、この3行を外すと、投稿は続くのに次に何を変えるかが決まりません。

削るなら、先に本数を減らしてください。本数が減っても、振り返りの仕組みは手元に残ります。

稟議に出すときの書き方

料金表の行は、そのままでは社内の承認に使えません。行の名前が作業の名前になっていて、何のために払うのかが書かれていないためです。

稟議に出すときは、4つに組み替えます。目的、任せる範囲、契約期間の総額、成否を判断する時期です。

稟議に書く項目 料金表のどこから作るか
目的 料金表にはない。自社で1つに決める
任せる範囲 プランに含まれる業務の行
総額 月額×契約期間+初期費用+実費の上限
判断する時期 契約期間と、レポートの頻度から決める

判断する時期を先に書いておくと、承認が通りやすくなります。「6カ月後の定例で、来店数を見て継続を決める」のように書きます。

自社の条件だと総額がいくらになるかを相談したい場合は、お問い合わせページからご連絡ください。

SNS運用代行の料金表に関するよくある質問

フリーランスと会社の料金表は比べられますか

金額だけを並べることはできますが、買っているものが違います。フリーランスの相場は月2万〜10万円で、会社の10万〜50万円とは開きがあります。

差は体制です。1人で回すため、対応できる量とスピードに上限があります。戦略設計・広告運用・インフルエンサー施策まで揃う人は多くありません。

並べるなら、列に「担当する人数」と「緊急時の対応」を足してください。2つの列を足すと、金額の差が何の差かが見えます。

料金表の最安プランで始めて、後から範囲を広げられますか

広げられます。ただし、途中から足す作業は単価が割高になることがあります。最初にまとめて契約した場合の単価で組まれていないためです。

確かめるのは2点です。プランの変更がいつからできるか、追加する作業の単価はいくらかです。

最安プランが向くのは、出す内容がすでに社内で固まっている場合です。何を出すかから相談したい段階では、設計の作業が入らないため噛み合いません。

相見積もりは何社に取ればよいですか

3社が目安です。条件を揃えた表を作って渡す手間があるため、数を増やすほど比較の質が落ちます。

4社を超えると、条件の説明が各社で少しずつずれます。

候補が多い場合は、公式サイトで分かる範囲を先に確かめ、外せる会社を外してから声をかけてください。

見積書に必ず書いてもらうべき項目はどれですか

口頭で聞いた条件は、すべて見積書に書き足してもらいます。特に次の4つは、書かれていないと総額が確定しません。

  1. 月の投稿本数と、媒体ごとの内訳
  2. 超過したときの単価(修正1回あたり・投稿1本あたり)
  3. 実費の上限(撮影の移動費・起用費・素材費)
  4. 契約が終わるときの引き継ぎの範囲と、その費用

商談の場で「いまの条件を見積書に入れてください」と伝えるだけで足ります。

料金表の金額に広告費は含まれますか

含まれないのが一般的です。広告費は実費で、運用の手数料とは別に計算します。

広告の運用も同じ会社に頼む場合は、手数料の計算方法まで確かめてください。同じ料率でも、預けた金額から引くか、別に足すかで支払総額が変わります。

まとめ

SNS運用代行の料金表で分かるのは、月額の目安までです。支払う総額は、契約期間・初期費用・料金表の外側の実費を足して初めて出ます。候補の料金表を並べるときは、月額ではなく総額で比べてください。見積を頼むときは、先に揃える5つの条件を添えて送ると、各社の金額を同じ表に並べられます。

株式会社FIZは、Z世代に届くSNSマーケティング・インフルエンサー施策に強みを持つ会社です。ホテルニューオータニ大阪のナイトプール施策では、インフルエンサー56名を起用しました。ラウンドワン・HIS・三井不動産の施策も支援してきました。大規模なキャンペーンから月次のアカウント運用まで、条件に合わせて見積を組みます。「自社の条件だといくらになるか」を知りたい方は、お問い合わせページからお気軽にご相談ください。